小説むすび | ぼくの白雪姫

ぼくの白雪姫

ぼくの白雪姫

「あなたのお兄さんって、どうして結婚しないのかしら」
17歳のルイーズは、由緒ある美しい屋敷に帰ってきたばかり。
パーティで、親友にそう問われても、彼女の心はうつろだった。
ルイーズにはショックなことがあったのだ。いつものように、
駅に迎えに来た義兄のダニエルが、今日は恋人を連れていた。
血の繋がりのない、35歳の義兄をひとすじに慕い続けてきたのに。
彼の“特別”にはなれないーー思い知った彼女は距離を置こうと、
パーティに親友と、自分に気のあるその兄を招待した。しかし、
ダニエルはルイーズにほかの男性と踊らせようとしなかった……。

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