第一章では、公任が典拠とした古今集の四季観、を取り上げる。第二章は、源氏物語を中心とした受容に関する論を集めたもの。第三章では、「新撰朗詠集」が「和漢朗詠集」から多くのことを学びながら、成立して行く過程を「多賀切」詩題注から立証する。