句題詩研究
忘れられていた日本の美が甦る。
▼平安時代に宮廷で大流行した「句題詩」は、ある時期から忘れ去られ、今日までその実態は謎につつまれていた。本書は、「句題詩」をさまざまな面から検討することで、 和歌とならんで〈日本の美〉を表現する方法であった、この「忘れられていた伝統」を明らかにした論文集である。
序 言 佐藤道生
句題詩概説 佐藤道生
句題詩の展開ー「漢ー詩」から「和ー詩」へー ヴィーブケ・デーネーケ
『詩序集』の破題表現と『和漢朗詠集』 山田尚子
平安後期の題詠と句題詩ーその構成方法に関する比較考察ー 佐藤道生
『童蒙綴詞抄』についてー付・本文翻刻ー 本間洋一