世直し忠介 人情帖 (2)
南町奉行矢部駿河守が罷免となり、自ら浪人となった大川忠介。悪党浪人たちの巣窟「はだか長屋」に世話になることになったのだが、彼らに人間としての生きる術を教え、仕事や役目を与えていくうちに、浪人たちは忠介のために命がけで働くようになっていった。ところが、ある事件をきっかけに、新奉行の鳥居甲斐守一味から追われる立場になった忠介は、長屋仲間たちの前からも姿を消してしまう。しかし、いっこうに治まらない卑劣な魔の手。忠介は鬼となることを決め、権力を握る者どもに立ち向かうのだが…。