小説むすび | 三美スーパースターズ 最後のファンクラブ

三美スーパースターズ 最後のファンクラブ

三美スーパースターズ 最後のファンクラブ

15勝65敗。僕らのチームはとてつもなく弱く、
そして、美しかったーー

韓国プロ野球の創成期、
圧倒的な最下位チームとして人々の記憶に残った三美スーパースターズ。
このダメチームのファンクラブ会員だった二人の少年は大人になり、
I M F 危機と人生の危機を乗り切って、
生きていくうえで最も大切なものは何なのかを知るーー。

★韓国で2 0 万部超のロングセラーとなっているパク・ミンギュの永遠のデビュー作、待望の邦訳!

★「一割二分五厘の勝率で僕は生きてきた。まさしく三美スーパースターズの野球だといえる」--パク・ミンギュ
 プロローグ プレイボール

1.とにもかくにも一九八二年のベースボール

 僕は少年、野望を抱け
 仁川の海にサイダーが湧いても
 信じようと信じまいと、ジーザス・クライストなスーパースター
 語っておくれ、旅立つ船よ
 悔い改めよ、プロの日が近づいている
 あの星は僕の星、あの星は君の星
 とにもかくにも一九八三年のベースボール
 一九八四年のブーメランとその年のノーヒットノーラン
 膝と膝の間 バイバイ、スーパースター

2.とにもかくにも一九八八年のベースボール

 僕も行くぞ
 星の流れる橋を渡って
 秋の木の葉が寒風に飛び散れば
 天と地の間に花びらが降り
 雨に濡れた太陽も、のどが渇いたあの月も
 若い日の悩みは希望を連れてくる
 ソロソロミンナ オワカレタイム

3.とにもかくにも一九九八年のベースボール

 デッドボール
 ツーストライクスリーボール  
 立ち上がれ野球、キャッチボール、空
 ツーストライクフォアボール
 ステップバイステップ、一歩ずつ人生は変わる
 ビューティフル・サンデー、時間はたっぷりと溢れていた
 慶祝、三美スーパースターズファンクラブ創団
 本当の人生は三千浦にある
 三美スーパースターズ VS. プロ・オールスターズ

 エピローグ プレイボール  

 あとがき  
 訳者あとがき

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