鎮魂 Guardian2
罪を犯したあらゆる魂魄を斬ることができ、人間からも鬼からも恐れられる存在ー斬魂使。その正体は、趙雲瀾があの手この手で猛アタックを繰り返してきた龍城大学の教授・沈巍だった。「君が斬魂使であれなんであれ、俺は君がいいんだ」人と鬼では歩む道が違う。自らの不吉な出自が趙雲瀾を傷つけてしまうことを恐れる沈巍に対し、趙雲瀾は素直な気持ちを告げる。時を同じくして、特別調査所に新たな事件が舞い込んできた。捜査を進めていく中で、自分の中に眠っていたなにかが急速に蘇っていくのを感じる趙雲瀾。自らの前世、沈巍の過去、そして天地を切り開き人間を創造した太古の神々。複雑に絡み合う運命を紐解きながら、趙雲瀾は真実に近づき始めるー。
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「生者の魂を鎮め、亡者の心を安らげる。生きている者に罪を償わせ、為されなかった輪廻を成す」人間界と別なものが存在する世界、舞台は大都市龍城。悪鬼を退治する「鎮魂令」の持ち主である趙雲瀾は警察の秘密組織、特別調査所の所長を勤めていた。特別調査所とは、文字通り警察では処理できないような事件、いわゆる悪鬼たちが引き起こした事件を解決する場所である。ある事件に呼ばれた趙雲瀾は、龍城大学の教授、沈巍と出会う。初めて会ったその瞬間から、趙雲瀾は沈巍の自分を見る目線がおかしいことに気づいていた。何か言いたげな、情緒に満ちたその視線。彼と関わっていくうちに、自分たちの間には切っても切れない縁があることがわかっていくー。 2022/08/31 発売
特別調査所所長であり「鎮魂令主」でもある趙雲瀾。彼が想いを寄せる大学教授で「斬魂使」でもある、命が果てることがない沈巍とついに心も体も結ばれた。甘い新年を迎える二人だが、趙雲瀾の具合は悪くなる一方だった。その原因を知る沈巍は「煎じ薬」を趙雲瀾に飲ませる。うっすらと遠い昔の前世の記憶を取り戻しつつある趙雲瀾。そんな時に、特調を悩ませる「四つの聖器」の最後のひとつ“鎮魂灯”が絡む大事件が襲いかかる。果たして、特調のメンバーは無事なのか、そして趙雲瀾と沈巍はどうなってしまうのかードラマとは違う結末がいまここに!!特調のその後を伝える後日談、遙か昔の趙雲瀾と沈巍の出会いと別れを描いた前日譚など外伝も収録。 2024/08/27 発売