アサシン クリード フラグメント 会津の刃
「アサシンクリード」の新たな歴史を紡ぐ幕末日本を舞台にした完全オリジナル小説。16歳の司馬篤湖は侍の父を持ち、将来を嘱望される兄に憧れている。嫁入りしていてもおかしくない年頃だが、侍を夢見て刀を振り、稽古に明け暮れる毎日を過ごしてきた。1867年11月9日、大政奉還によって江戸幕府はその幕を閉じたものの、ほどなくして旧幕府勢力と新政府が京都で激突。日本史上最大の内戦とされる戊辰戦争が勃発し、父と兄も徴集される。その背中を追うようにして、篤湖も戦いの場に身を投じる。だが、待ち受けていたのは、英仏の思惑が錯綜する陰謀だった。戦の背後で、天皇に与するテンプル騎士団と幕府を支持するアサシン教団が鎬を削っていたのだ。国を蝕む野望を眼前にした篤湖は、己の天命を理解した。家族を、そしてこの国を守る。決意を胸に篤湖は立ち上がる。手にした刀、勇気、そして兄妹の絆を武器にー。