マルブールの赤目烏と滅びの宝飾師 2 〜天才宝飾師と平民出身強欲商人の成り上がり傾国譚〜
似た者同士の男女バディが“ものづくり”で世界を変える!
皇室御用達を目指して宝飾ブランド《リアーヌ》を立ち上げたアルベリク。
訳アリの天才技師ナタリーの影武者として、旧知の娼婦サラを立て順調にブランドの名を上げていくが……。
「“本物”をどこに隠してる?故郷の山小屋か?」
《リアーヌ》の天才技師を引き抜こうとサラに接触してくるライバル店。
彼らの中には、真の技師ナタリーの存在に勘づく者もいてーー!?
一方、ブランド始まって以来の大仕事・皇国外務大臣夫人のブローチ制作では、ナタリーとアルベリクの方針がぶつかり合う事態に!
「万人受けするために安易な評価軸を設けるーーただ眩しければ良い、などという発想を、私の作品に持ち込みたくありません」
強欲な商人と傲慢な技師、似た者同士の男女バディは降りかかる幾多の困難に立ち向かう!
平民生まれの宝石商が、秘密を抱えた天才技師と成り上がるーー世界一の宝飾ブランド《リアーヌ》始まりの物語、第二幕。
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その男の審美眼が世界に変革をもたらす!! 皇都で宝石商を営む青年アルベリクには、皇室御用達になるまで事業を成長させたいという夢があった。 その実現のためなら手段を選ばず弱者を蹴落とし、ゴミ山さえ漁る…… 人々はその様を蔑み彼を《マルブールの赤目烏(あかめがらす)》と呼んだ。 ある日、店お抱えの老宝飾技師ガストン逝去の報を受け故郷を訪れたアルベリクは、ナタリー・ルルーという名の宝飾技師と出会う。 ガストン最後の弟子を名乗る彼女は儚げで男を惹きつける美貌とは裏腹に、並ならぬ技倆を持っていた。 そこに事業への勝機を感じたアルベリクは専属契約を結ぶこととなるが、彼女を巡る不穏な縁に段々と巻き込まれ……。 しかして、ナタリーが作りアルベリクが世に出す宝飾は次第に脚光を浴びていく。 そして遂に、皇后との謁見もかなうこととなり……!? これは、稀代の天才宝飾師を見出した平民生まれの宝石商が成り上がる物語でありーー 世界一の宝飾ブランド《リアーヌ》始まりの物語である。 2025/03/25 発売