八ケ岳の大自然に挑発的な美少女の性が匂い立つ。高樹のぶ子渾身の恋愛長篇小説。
烈しければ烈しいほど、その愛は、人を裏切り、自らを傷つけてしまう。-30歳になる絵本作家の静香を姉のように慕う挑発的な瞳の17歳の美少女、蛍。単身赴任で八ケ岳にやってきた40歳の男を二人はそれぞれのやり方で愛しはじめた。蛍の不可解な言動に当惑する静香。蛍との一切を沈黙する男。やがて蛍は一冊の日記を残して失踪する。錯綜する愛情とその切なさを紡ぎだす恋愛長編。 1995/11/01 発売