SFか?現実か?新生ドイツの話題作。西暦2016年のドイツ。17歳の高校生カールは小さいときから自分が養子であることをきかされていたが、実の両親捜しを進めていくうち、出生にまつわる怖ろしい秘密を知ることになる。
一九八四年、春。天津市の工場でエンジニアとして働く沈智は、半年後に第一子の誕生を控えていた。二〇〇六年、春。大学卒業を目前に進路を見失っていた軽雲は、父・沈智の暮らすプラハに来ていた。二つの時代の中国社会に翻弄され、父と娘は、人生の分岐をさまよい続けるー 2020/11/24 発売