小説むすび | 致死量

致死量

致死量

世界最高の医療水準を誇るボストンのホワイト記念病院で、奇妙な急患が出た。医学的所見から明らかに死亡と診断されたホームレスの女性。解剖されたその胸部から、おびただしい血とともにあらわれたのは、まだ拍動している心臓だった。患者は死んではいなかったのだ。誤診を犯した担当医の同僚エリックは、自分の診断した患者の中にも同様の男がいたのに気づく。しかもその男の“遺体”が、忽然と消えた。行方不明の兄を探す女性ローラとともに謎の解明に乗り出すエリックの前に、病院内にうごめく秘密結社〈ヘルメスの杖〉の恐るべき計画が浮かび上がってくる-。現役の医師が描く、迫真の医学サスペンス。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP