小説むすび | 影の獄にて

影の獄にて

影の獄にて

大島渚監督最大のヒット作であり、4K映像化もされた伝説の名作「戦場のメリークリスマス」(1983年公開)の原作本。
これまで思索社(後に新思索社)より刊行されてきた同書は、出版元である新思索社が2016年に清算したこともあり、2009年刊行の『戦場のメリークリスマス 影の獄にて・映画版:原作版 新装版』を最後に、書籍の形で原作を読むことはかなわず、長らく絶版状態が続いていました。

時代を超え、繰り返し読み継がれるその魅力を存分に体感してください。

▼あらすじ
『影の獄にて』(原題:『The Seed and the Sower』)は、南アフリカの作家ローレンス・ヴァン・デル・ポストによる本で、語り手である「わたし」のもとに戦友だったローレンスがクリスマスの日に訪ねてきて、二人で戦中の体験を語り合うという内容。「影さす牢格子」「種子と蒔く者」「剣と人形」の三部作で構成。
元は第一部である「影さす牢格子」が『影の獄にて L・ヴァン・デル・ポスト選集 (1)』に所収され、1954年に思索社より出版。その後、第二、三部が増補される形で、映画編集版となる形にまとまりました。それぞれ、クリスマスの前夜、朝、夜としてまとめられており、映画のもとになったのが第一部「影さす牢格子」と第二部「種子と蒔く者」になります。

※本書は1978年11月に思索社より刊行された『影の獄にて』を底本とし、新たな装丁・編集にて復刊をするものです。

(c)Erimo Yura/Takao Tomiyama

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