河童の懸場帖(かけばちょう) 東京「物ノ怪(もののけ)」訪問録
配置薬販売のニワトコ薬局No.1販売員の河野遥河は、容姿端麗、物腰柔らかで女性社員から大人気。だが大きな秘密がある。それは真の姿が「河童」だということ。河野の顧客はクーラーで冷え症になった雪女や、ゲームにハマりドライアイになった山神など、現代病に悩む「物の怪」。河野は彼らに薬を届ける傍ら、悩みを聞いているのだが、口々に語られるのは人間との切ない過去でー。現代日本、あやかし事情。
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あやかし達だって悩みながらも一生懸命生きています。初夏だと言うのにやたらと寒く、麻理の住む東京の田舎では雪が降るという異常気象にテレビは賑わっていた。そんな中、麻理と河野は置き薬のチェックで雪乃を訪問する。寒さに喜ぶ雪乃と、彼女の家に遊びに来ていた椿。山の麓では雪が積もっており、巨大な足跡のようなものがあった。もののけたちが、その原因を探っていくと…現代の都会で逞しく暮らす妖怪たちの物語、第二弾。 2018/07/20 発売