河童の懸場帖(かけばちょう) 東京「物ノ怪(もののけ)」訪問録
顔良し、性格良し、おまけに仕事もデキるー中折れ帽がトレードマークの河野は、ニワトコ薬局で働くやり手販売員。しかし、本当の姿は「河童」。街に棲む神様や妖怪にも薬を売り、健康相談に乗る。一緒に販売ルートを回る麻里は、会社で唯一正体を知る理解者だ。河野の様子に違和感を覚え、穏やかな彼が珍しく喧嘩したことを知った麻里は、原因を知るため事情通の百々目鬼を訪ねるが…。
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配置薬販売のニワトコ薬局No.1販売員の河野遥河は、容姿端麗、物腰柔らかで女性社員から大人気。だが大きな秘密がある。それは真の姿が「河童」だということ。河野の顧客はクーラーで冷え症になった雪女や、ゲームにハマりドライアイになった山神など、現代病に悩む「物の怪」。河野は彼らに薬を届ける傍ら、悩みを聞いているのだが、口々に語られるのは人間との切ない過去でー。現代日本、あやかし事情。 2017/10/20 発売