悪しき愛の書
9歳での初恋から23歳での命がけの恋までーー彼の人生を通り過ぎて行った、10人の乙女たち。
バルガス・リョサが高く評価する“ペルーの鬼才”による、振られ男の悲喜劇。ダンテ、セルバンテス、スタンダール、プルースト、ボルヘス、トルストイ、パステルナーク、ナボコフなどの名作を巧みに取り込んだ、日系小説家によるユーモア満載の傑作長篇!
いつもほかの男と去っていった僕の愛しき戦友たちーーもしくはスペイン版第三版・メキシコ版初版への序文
絵空事への弁明ーーもしくはスペイン版第二版・ペルー版初版への序文
プロローグーースペイン語版初版への序文
第一章 カルメン
第二章 タイス
第三章 カロリーナ
第四章 アリシア
第五章 カミーユ
第六章 アレハンドラ
第七章 アナ・ルシア
第八章 レベカ
第九章 ニノチカ
第十章 イツェル
エピローグ
解説 リカルド・ゴンサレス・ビヒル