小説むすび | 太陽の血は黒い

太陽の血は黒い

太陽の血は黒い

出版社

あるむ

発売日

2015年5月25日 発売

ジャンル

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おれは見たんだ。
太陽がゆっくりゆっくりゆっくりと緑色に変わっていくのを。そして黒い血が流れ出てくるのを……
台北の浮薄(クール)な風景に、傷の記憶のゆらぎをきく、新たな同時代文学への試み。
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すべての傷口はみな発言することを渇望している──。
戒厳令解除後に育った大学院生のわたし李文心と同級生小海。ふたりの祖父をつなぐ台湾現代史の傷跡。セクシュアル・マイノリティである友人阿莫の孤独。台北の浮薄(クール)な風景のなか、忘却の誘惑にあらがい語りだす傷の記憶が、短編をコラージュするかのように紡がれる。気鋭の作家による新たな同時代文学への試み。

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