岬
戦時下の小学生と教師たち。東京五輪間近、ドイツ留学を前にためらう研究者。自然のままに生きた弟…表題作ほか、20世紀を生きた人々の様々な時間が呼応する、柴田文学の新たなる境地。半世紀の時を経て書き継がれた中短篇集。
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郷里・紀州を舞台に、逃れがたい血のしがらみに閉じ込められた一人の青年の、癒せぬ渇望、愛と憎しみを鮮烈な文体で描いた芥川賞受賞作。「黄金比の朝」「火宅」「浄徳寺ツアー」「岬」収録。 1978/12/09 発売
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少年の性の目覚めをみずみずしく描いた表題作をはじめ、生と死が交錯する瞬間を、繊細な感性があざやかに写しとる。レイモンド・カーヴァーの可能性を受け継ぐ、アメリカ文学の新鋭登場。 1998/06/30 発売
岬 上巻岬 上巻
アルミ鋳物を事業にし海外進出にも力を入れる中、順調に成長を続けていた松葉哲造率いる松葉工業。しかし、突如始まった鹿児島第一銀行の貸し剥がしに合い、倒産の危機を迎えてしまう。「法人を真綿で絞殺」するような金融機関に敢然と立ち向かう、一経営者の物語。 2022/05/02 発売