小説むすび | 人生は甘美である

人生は甘美である

人生は甘美である

著者

谷丹三

出版社

幻戯書房

発売日

2022年5月25日 発売

牧野信一を師とし、坂口安吾、中原中也、埴谷雄高を友とした無口な作家。
入手困難な作品を1冊にまとめる。

武田泰淳が褒め、種村季弘が愉しんだ、日本文学史上かくも自由で稀有な、ゆえに孤独な試み。
視覚像がデフォルメし、狂気に近い想像が交ってくるーー

戦中戦後の絶えざる噪音、そして批評の無関心のなか、ひっそりと世間へ向けつづけた目。
平凡な風景の底に、光りかがやく宝石の冷めたさ。
谷丹三の静かな小説 -あわせて・人生は甘美であるという話ー 坂口安吾  
ーcolumn-  信一と安吾
遺恨  
センチメンタリズム  
帰りたい心  
星石  
死んだ真似  
フウインム先生  
悪魔の酒  
ーcolumn-  西洋私小説論(その一) ヘンリ・ミラーについて
黄色い雪だるま  
わが身はいとわし  
ーcolumn-  哄笑論
脱出未遂  
動物貴族  
闖入者
失行症  
脱がし屋  
ーcolumn-  共犯者
半助場外へいく  
アヴェ マリア  
ーcolumn-  安吾先生とファルス
谷丹三のこと 埴谷雄高  
解説  齋藤靖朗
初出一覧

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