小説むすび | 千秋 2

千秋 2

千秋 2

晏無師(イエンウースー)と周帝・宇文邕(ユーウェンヨン)に謁見する沈嶠(シェンチアオ)。長安で自らの門派を立ち上げないかと周帝に誘われるものの、沈嶠はそれを断った。二人は宇文邕に遣わされ、宇文慶(ユーウェン・チン)の南下を護衛することに。道中、魔門・合歓宗(ごうかんしゅう)の長老たちから襲撃されるも無事に退けた。その後、沈嶠は晏無師と別れ郁(ユー)藹(アイ)を追う。一度は視力と武功を失った沈嶠だが、少しずつ回復していた。そこへ晏無師が再び現れ、沈嶠を攫い合歓宗の桑景行(サンジンシン)に渡す。桑景行との戦いで気を失った沈嶠。助けたのは、少年・十五(スーウー)とその師父だった。しかし、沈嶠を追ってきた合歓宗の者たちに十五の師父は殺されてしまう。師父の遺言に従い、沈嶠は十五を連れて碧(へき)霞(か)宗へ向かった。ところが碧霞宗では異変が起こっていた。沈嶠は因縁の相手、昆邪(クンイエ)と再会し……。
晏無師に裏切られた沈嶠は? そして晏無師にも困難が待ち受ける!

どんな状況でも人の心にある善を信じる沈嶠と、ただ目的のために沈嶠を翻弄する晏無師。道門・仏門・儒門に各国の朝廷、そして魔門三宗、複雑に絡まり合うそれぞれの思惑の中で、ふたりの関係がどう変化していくのか、善悪とは何か、「千秋」とは...。
夢溪石(モンシーシー)先生が描く重厚で雄大な『千秋』第二巻をどうぞお楽しみください。

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