小説むすび | 拝啓「氷の騎士とはずれ姫」だったわたしたちへ 2

拝啓「氷の騎士とはずれ姫」だったわたしたちへ 2

拝啓「氷の騎士とはずれ姫」だったわたしたちへ 2

「--それでも、もう貴女を手放すことはできないんだ」

心に深い傷を負ったまま命を落とし、子爵のひとり娘へ転生したジュリエットは後悔していた。
前世の夫・オスカーと再会した際、両親を侮辱された彼女は、反射的にオスカーへ平手打ちを見舞ってしまったのだから。
そして、そんな彼女のもとにオスカーから手紙が届く。
そこには、ジュリエットを夕食会へ招待したいということ。
加えて直接謝罪をしたいという旨が綴られていた。
前世ではついぞその成長を見ることが叶わなかった愛し子・エミリアへの想いから夕食会へ参加したジュリエットは、その席でエミリアからある提案を持ち掛けられる。
それはエミリアの家庭教師をジュリエットが務めるというもの。
意外にもオスカーまでそれに賛成し、ジュリエットは彼の城で生活することになるのだが……?
『氷の騎士』と呼ばれた伯爵と、彼に愛されることなく命を落とし、転生を果たした『はずれ姫』。
これは、そんな不器用な二人が紡ぐ、恋の物語。

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