アンテーロ・デ・ケンタルの全ソネット集
カモインス以後のポルトガル最大の詩人、アンテーロの全ソネット集、本邦初訳。
19 世紀後半、ポルトガルの革命的知識人として知られる一方、現在も「聖アンテーロ」と敬愛されるアンテーロ・デ・ケンタルの、詩人としての天賦の才に光を当てる。
詩作の集大成『全ソネット集』完訳に加え、彼の生涯をたどり、思想の深淵に迫る「アンテーロ・デ・ケンタルの風景」も収録。
アンテーロ・デ・ケンタルの全ソネット集
オリヴェイラ・マルティンスによる序文
拾遺詩集
全ソネット集(1860-1862)
全ソネット集(1862-1866)
全ソネット集(1864-1874)
全ソネット集(1874-1880)
全ソネット集(1880-1884)
アンテーロ・デ・ケンタルの風景ーおよびその生涯と思想に関する考察
プロローグ
第1 章 詩人としてのアンテーロ・デ・ケンタル
第2 章 アンテーロをソネットへと導いたもの
第3 章 サウダーデ
第4 章 アンテーロにおけるソネットの意味
第5 章 アンテーロのソネット(第1 期)
第6 章 コインブラ時代
第7 章 カジノ民主講演会ーアンテーロにおける「革命」の定義
第8 章 アンテーロとテイシェイラ・デ・パスコアイス、あるいはサウダーデの系譜
第9 章 アンテーロにおける理性と感情の相剋
第10 章 アンテーロのソネット(第4 期)-「合理的な、実証的な、社会的な詩は存在可能か? 現代、人間は詩的存在たりえるか?」
第11 章 ヴィラ・デ・コンデ時代
第12 章 結論、あるいは宇宙の法則としての「善」
エピローグー聖アンテーロ
年譜