小説むすび | ペイフォワード

ペイフォワード

ペイフォワード

出版社

鳥影社

発売日

2025年4月12日 発売

「ペイフォワード」とは恩送りのこと。
あなたが誰かから受けた「恩」を、これからあなたが出会う知らない誰かに渡していく。
日本人、日系人、貧しい白人青年。三者三様の人々がつなぐ友情と希望の物語。

たったひとつの優しさが、波紋のように世界へ広がっていく。
ニューヨークの小さな村から、未来へ贈る物語。

【主人公たち】
高校の頃からアメリカに憧れて留学した日本人、岡本アヤカが見たアメリカの過酷なリアルとは?
キャンピング・カーで孤独に暮らすドイツ系白人、オーランド・シュナイダーが困難の先に見つけた答えとは?
大学で教えながら、学生たちにシェアハウスを貸す日系人、メリッサ・ナガノが選んだ未来とは?
パレスチナ、ウクライナ、シリアと、世界の紛争地を駆けめぐるヒスパニック系の作家、ハビエル・ゲレロが残したものとは?
喪失を抱えた人々は、未来に何を願うのか?
戦争。貧困。銃犯罪。
それでも人を信じたいと願い、小説を書くことで、配信することで、世界を変えようとする人たちがいた。
混迷する時代と世界に、一筋の光を照らす物語の誕生です。

【著者の言葉】
 この物語は、ニューヨーク州にあるニューパルツという、実在する村を舞台にした架空のお話です。平穏で小さなこの村から、アメリカ、日本、そして世界へと、スケールがぐんぐん広がっていく感覚が、この小説の見どころです。日本と世界の架け橋になれたらと願いながら、書かせていただきました。

【本文より】
「他人を批判することは簡単なんです。誰かの何かの悪いところを探して悪く言うのは、とても容易いし、優越感も得られるでしょう? でも、その逆は難しい。誰かの良いところを見つけるのは、とても難しいんです。でも、もしも私たちが、身近にいる人たちの良いところを見ようとしたり、遠くにいる、知らない人たちの良いところを探そうとしたら、世界はきっと少しずつ、良い方に変わっていくんじゃないかしら? 私、ふと、そんなことを思ったんですよ。平和への一歩は、私たちの小さな変化から始まるんじゃないかなって」
─1─
1 ニューパルツ
2 真夜中のキャンパスの白いフクロウ 
3 配信とヴァージン・カクテル 
4 孤独なヴァンライフ  
5 マンハッタン・クラムチャウダー    
6 ゆううつな大家のメリッサ  
7 ポキプシーのクリスマス  
─2─
8 大寒波の夜に  
9 ピース・スタディ・クラブ  
10 ピース・マーチが始まる 
11 イースターのウォーター・ストリート・マーケット 
─3─  
12 花であふれるステージ 
13 ペイフォワード  
14 カプチーノのあるいつものカフェで

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