小説むすび | 蜜蜂のはじまり

蜜蜂のはじまり

蜜蜂のはじまり

著者

桑原徹

出版社

鳥影社

発売日

2025年6月20日 発売

The Beginning of The Bee
「私の耳は貝の殻 海の響きを懐かしむ」と「私の耳は貝殻 海の音が好きだ」 この違いと評価 前者にある全体にまぶされた古風な叙情 後者にある耳の形と貝殻とのぴったりとした一致
ある朝美しい耳の形を見せるために彼女はスキンヘッドになった(「海の評価」より)
序 詩
美しい川の畔に上がって
森君の夢
萌乃(昔と音の近似性について)
揺れる相模湾にあるバベル
それは来て「カナ カナ カナ カナ」と鳴く
ひび割れ文、地響きの音色
耳を切られたウサギの耳   
とうとう見つけたよ 萌乃の足の付け根に沈む海の太陽をさ
跋 詩

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