小説むすび | 野性の葦

野性の葦

野性の葦

1962年初夏、フランス。長い独立戦争を経て、アルジェリアがフランスから独立しようとしていた。そんな戦いから遠く離れた、南西部の農村地帯の田舎町。高校卒業を目前に空えた、フランソワ、ガールフレンドのマイテ、イタリア系アルジェリア人のセルジュ、アルジェリア育ちのアンリは、それぞれに苦悩を抱え、生き方を探していた。同性への思慕に悩み、自分の若さを持て余し、死への憧れと恐怖におびえ…。そして、それぞれの夏が終わろうとしている。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP