小説むすび | 現代版ホメロス物語

現代版ホメロス物語

現代版ホメロス物語

古典ギリシャの情熱的普及者でアテネ市名誉市民のルチャーノ・デ・クレシェンツォが、トロイア戦役をホメロスになり代わり、16歳の若者レオンテスを介して語りつくす。
5年前から消息不明の父は戦死したのか、それともトロイア人の捕虜になったのか─。この父を訪ねて上陸したトロイアで、レオンテスはいろいろな出会いをはたす。毒舌のテルシテス、俗物で搾取者のアガメムノン、残忍な暗殺者アキレウス、名うてのごろつきオデュッセウス、それにレオンテスと愛を交わすヘクタ……かの絶世の美女ヘレネにそっくりなのだが、果たして本人なのか? クレシェンツォ神話学の集大成!
プロローグ
1、イリオンへの航行
2、戦争の原因
3、一番美しい女性へ
4、テルシテス
5、メネラオス対パリス
6、神々のえこひいき
7、神託
8、毒殺者エウアイニオス
9、猪の牙
10、“二つの泉”にて
11、ポリュクセネ
12、アキレウスの叫び
13、ヘクトルの死
14、アマゾンたち
15、アキレウスの踵
16、木馬
エピローグ
訳者あとがき
付録 ギリシャ神話小事典

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