小説むすび | バイクとユニコーン

バイクとユニコーン

バイクとユニコーン

出版社

東宣出版

発売日

2015年9月16日 発売

ジャンル

日常的極限状況が生む宇宙的想像力。
ユーモアがのぞく逆転発想という危機の詩学。
これは本物のキューバ文学だ。
(野谷文昭 推薦文より)


ジョスバニは小心者でどもり気味、目立たないタイプの19歳。ヒロイズムに憧れる、ぼさぼさ長髪のヘヴィメタ好きだ。そんな彼の部屋に貼ってある〈青いハーレーのポスター〉と〈白いユニコーンのタペストリー〉は、もう何年も互いに見つめ合い、ため息をつき、いつか一緒になれることを夢見ていた。そしてある日、いましかないわ!と思ったハーレーは、ポスターからタペストリーへと飛び込んだ……相容れない世界に生きながら魅(ひ)かれ合うふたりの姿をファンタジックに描く「バイクとユニコーン」をはじめ、90年代キューバの《特別な時代》を社会背景に、そこに暮らす人々の現実と希望を風味豊かに綴った「トラ猫」「生ける海」「キメラなど存在しない」ほか、近未来ディストピア小説「時のない都市」を収録。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP