地域主権の国 ドイツの文化政策
はじめに
第 I 部 ドイツ文化政策の歴史と構造
第1章 地域主権の国・ドイツ 文化の分権的形成と文化政策の基礎
第2章 ドイツ連邦政府の文化政策
--連邦制改革の象徴として
第3章 文化と法
--ザクセン文化地域法を例に
第II部 都市文化政策の多元性
第4章 フランクフルトの都市文化政策
--国際金融都市における住民志向の地道な政策
第5章 ベルリンの首都文化政策
--ベルリン芸術祭とフンボルト・フォーラムを中心に
第6章 ハンブルクの都市州文化政策
--その光と闇
第7章 創造都市の発展と地方中小都市の再生
--その文化経済的・文化政策的条件
第III部 社会的課題と文化政策
第8章 ドイツにおける〈新しい文化政策〉と社会文化運動の生成と展開
-大衆の文化生活への参加と寄与の促進
第9章 旧東ドイツ地域における〈文化的大衆活動〉から〈社会文化〉への 転換
第10章 地方中規模都市における文化政策の課題
--美学的観点から
第11章 「難民歓迎!」
--ベルリンの難民と文化政策、そのチャレンジとチャンス、施策と展望
第IV部 ドイツ文化政策の多様性
第12章 ドクメンタ1における教育的介入への抵抗
--「だからこそ我々もまた、芸術との対話は言葉を介さずに行われるべきだと 考えるのだ」
第13章 文化教育の再生
--現代ドイツ文化政策の焦点
第14章 文化教育の活性化のために
--〈クルトゥーア・フェアミットルンク〉の意図と背景
第15章 ドイツの劇場政策と劇場制度
--成立史・運営組織・人材育成・教育普及
第16章 現代ドイツの劇場改革
--州・自治体を超えた官民共同支援についての一考察
第17章 東ドイツが〈創った〉ポピュラー文化
--若者、デーファ(東ドイツ映画)を観に行く
第18章 日独の国際文化交流政策
--歴史に見る異なる様相と共通性
むすびにかえて