小説むすび | デュー・ブレーカー

デュー・ブレーカー

デュー・ブレーカー

夫は、わたしの身内を拷問した「デュー・ブレーカー」(朝露を蹴散らす者=拷問執行人)かもしれない。わたしが勘づいていることを、夫もまた知っているだろう。いつの日か娘が両親の秘密を知って、アメリカでやっと手にしたこのささやかな幸せが失せる時が来てしまうのだろうか……。
カリブの濃密な夜空に輝く星座のように配置された九つの挿話が、ハイチの社会的記憶を浮き上がらせる。

久しく邦訳が待望されていたエドウィージ・ダンティカの二作目の短篇集(2004年)。
死者の書
セブン
水子
奇跡の書
夜話者(ナイトトーカー)
針子の老婦人
猿の尻尾(1986年2月7日 / 2004年2月7日)
葬式歌手(フューネラルシンガー)
デュー・ブレーカー 1967年頃

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP