ウェルギリウスの死 上
20世紀ドイツ文学の記念碑的小説復刊!古代ローマの大詩人ウェルギリウスの死の直前の18時間を描いたヘルマン・ブロッホの畢生の大作。
詩人ウェルギリウスは、アテナイからローマへの帰国の途中ブルンディシウムの港で熱病に侵され、死の思いに耽り詩人としての自分に思い及び、やがて未完の大作『アエネーイス』についてある決断をすることに。現実と非現実、過去と現在と未来、意識と超意識が内的独白で融解していく。
1977年発行集英社版『世界の文学』に収録の同書名の復刊し、解説(原田義人)を追加。
第一部 水ー到着
第二部 火ー下降
解説 ヘルマン・ブロッホの『ヴェルギールの死』