出版社 : イカロス出版
音速飛行が可能な機体形状、優れた機動力、機上酸素発生装置の搭載、ヘッドアップ・ディスプレイを主計器とするなど、性能と装備は十分以上。そして戦闘機がレーダーを装備する機首には、謎の空きスペースが…。200機以上が生産されたMT-4が開発途中で武装を放棄したのはなぜか?国産ジェット練習機に新たなパラレル・ストーリーが展開する。『推定脅威』(松本清張賞受賞作)『リヴィジョンA』『ファースト・エンジン』と同じ世界観で描かれる、未須本有生の航空小説。
東京の勝ち組女である“港区妻”には、純然たる階級がある。頂点に君臨するのは、生まれ育った東京で富裕層として暮らす、生粋の“東京女”。一方、たったひとりで上京し、港区妻の仲間入りを果たした女たちがいる。元CAで専業主婦の桜井あかりも、そのひとり。CA仲間だった東京出身の玲奈と百合が、実は着々とお受験準備をしていると知り、地方出身の自分との格差を感じるあかり。信頼する友人・凛子から慶應義塾幼稚舎の魅力をきき、さらにミステリアスな講師・北条ミキにすすめられ、あかりは受験を決意する。しかしそこに待ち受けていたのは、想像を絶する世界だったー。(天現寺ウォーズより)。御三家。それは、首都圏中学受験界に燦然と輝く、究極の伝統エリート校を指す。男子は開成・麻布・武蔵。女子は桜蔭・女子学院・雙葉。5万人ともいわれる首都圏中学受験生の頂だ。挑戦者を待ち受けるのは、「親の力が9割」とも言われるデス・ゲーム。子どもの頭脳、父の経済力、そして母の究極の献身が求められるこの戦場。運命の2月1日、「真の勝者」は誰だー?(御三家ウォーズより)。
ベトナムでの軍事顧問としての任務を終えた、ソ連空軍のマーシャ・カルチェンコ大尉。本土でテスト・パイロットを務めたのも束の間、今度はエジプトに送り込まれることとなる。「大使館員夫人」というニセの立場でエジプトに降り立ったマーシャたちだったが、間もなく、ナセル大統領によるスエズ運河国有化宣言が出されて…。エジプト対英仏&イスラエルのスエズ運河を巡る動乱に、マーシャたちは巻き込まれてしまうのか?イギリスのスパイとのカーチェイス!動き出す第一次大戦期の戦艦!地中海上の航空決戦!そして、まさかの再会…!?マーシャは帝国(主義)の魔手から逃れられるのか!?