出版社 : エイチアンドアイ
元の黙阿弥元の黙阿弥
幕末明治の激動期に歌舞伎界を支え続けた河竹黙阿弥の天晴な作者人生を描く感動の歴史巨編!<br> 役者の無理難題に応え<br>お客の誹謗中傷に耐え<br>座元の海千山千に弄ばれ<br> お上の無理無体に憤りながらも<br>六分の矜持と四分の熱を焔に、 立作者・河竹新七(後年、黙阿弥に改名)は黙々と新作を世に送り出し続け、 ついに“我国のシェークスピア”と坪内逍遥に称された巨人の生涯ーー<br> 歌舞伎史にその名を刻む千両役者たちと、 華麗な舞台の裏側で流した<br>血と汗と涙と、 夢と現実の芝居世界のものがたり。<br> いよいよ開幕ーー。<br> 第一章 海老蔵 第二章 小團次 第三章 左團次 第四章 田之助 第五章 團菊 第六章 黙阿弥
明治零年明治零年
慶応4年(1868)3月。倒幕を成功させた西郷吉之助は「佐幕」の旗を降ろさぬ奥羽越列藩同盟平定のため、北陸道に官軍を派遣した。しかも前田藩に「独立割拠」の噂があるという。徹底的な武力鎮圧を考えていた参謀・山県狂介だが、西郷に「戦いを避けよ」と命じられ、さらに桂小五郎の指示で謎の老人が同行することとなった。一行は不穏な空気に包まれた百万石の城下町・金沢に乗り込んだ…。
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