出版社 : コアラブックス
北朝鮮赤い刺客北朝鮮赤い刺客
西暦200X年、北朝鮮はその刃を神国・日本に向けた。1999年3月の不審船の追撃以来、日本と北朝鮮の関係は一触即発だった。福井県・美浜発電所に潜入した北朝鮮の武装集団。同時に北朝鮮軍は軍事境界38度線を越えて韓国へと侵入し始めた。韓国軍は即座に臨戦態勢に入るとともに在韓米軍も戦争マニュアルにのっとり行動を取った。いつしか後方支援の自衛隊も前線に登場したのだった。
いつの日か、また…いつの日か、また…
これまでの人生、とりたてて目立ったこともなく、ごく平凡に過ごしてきた榊原功二は受験を控えた高校三年生。夏休みも終った九月、功二は自販機の前で出会った椎名香澄の笑顔にどきりとさせられる。香澄は同学年で美形で目立つ存在だったが、ゲイだといううわさがあった。そんなある日、功二は香澄から部屋に遊びに来ないかと誘われた。そこに香澄のカレ・滝口瞬一郎が現われて-。功二のこころは複雑に揺れる。
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