出版社 : サンケイ出版
身寄りのない老女・南部寿美が遺産処分について相談をしていた2人の男が殺害された。子連れ探偵・神里公太郎は寿美の遺した短歌を手掛りに、ひとり息子を連れ飛鳥へと向かう。が、そこでもまた殺人が…。その頃、鎌倉山の南部邸に、相続人を名乗る男と女が現われていた。-残忍な連続殺人に挑む神里の名推理!好評シリーズ第2弾!
元ロンドン警視庁警視正が自宅の風呂場で二人組の男に殺された。だが、新聞には事故死と報じられる。父親の死に疑問を抱いた娘は、警官仲間だったブルマンに調査を依頼した。元盗人のスコツトを巻きこみブルマン警視の捜査がはじまる。謎の文書の行方を追ってスコットは囮となって刑務所へ。ブルマンは辞職願いを上司にたたきつける。『クリプト・マン』の著者ロイスが、おなじみの刑事と元盗人の名コンビを駆って、腐敗した大英帝国の謀略に迫る!
月曜日午前二時のラスベガス。祭りの後を思わせるカジノのダイステーブルに長身の中年男が立ちダイスを放った。狙いは的中し、これが大勝ちの運の始まりだった。男の名前はゴールドバーグ。切り上げたとき彼の勝金は14万5千ドル。そこに白いイブニングドレスの女が近づき食事に誘った。そして食事が終ると女はゴールドバーグの部屋へ…。二日後、女と金が消えた。女の行方と自らの運の先行を見極めんと、ゴールドバーグのカジノ行脚が始まる。
8月も盛りのむし暑いニューヨーク。30年間勤めあげた警察を退職し、悠々自適の一人暮らしをしているクェンティン・ジャコビーに、知り合いを通じて、超高層ビルにある高級レストランの警備の仕事が舞い込んだ。ところが、その勤務第一夜に殺人事件が発生ー現場は密室状況で殺人者の嫌疑をかけられたジャコビーは、自らの手で真犯人追及に乗り出さざるをえなくなったのだった。著名なノンフィクション作家が覆面で発表した異色の本格推理登場!