出版社 : ポプラ社
斡旋屋に島の水道工事のアルバイトとして送り込まれた若者が、島のヤギから搾乳しチーズを作るという、無謀な夢にとりつかれる。熟成の困難、島のタブー…すべてを越え「至高のチーズ」はできるのか?万象を呑む嵐のような長篇小説。
2012年本屋大賞第3位!! 18世紀、水の都ヴェネツィア。 ゴンドラが運んでいくのは、 秘めた恋とかけがけのない友情ーー 生への限りない祝福に満ちた感動作! 18世紀ヴェネツィア。『四季』の作曲家ヴィヴァルディは、 孤児たちを養育するピエタ慈善院で、〈合奏・合唱の娘たち〉を指導していた。 ある日教え子エミーリアのもとに恩師の訃報が届くーー 史実を基に、女性たちの交流と絆を瑞々しく描きだした傑作。 大島真寿美(おおしま・ますみ) 1962年、名古屋市生まれ。92年「春の手品師」で第74回文學界新人賞受賞。 著書に『戦友の恋』『ビターシュガー』『羽の音』『やがて目覚めない朝が来る』『ゼラニウムの庭』『三月』などがある。
サナは、亡くなった母の願いを叶えるため、かつて彼女が過ごしたという卵町を訪れる。卵町は、とても静かで、とてもやさしい、特別な場所だった。サナは、そこで彫刻家のエイキ、妻を亡くしたクウさん、元看護師のタマキさん、そして母にとって特別な存在であったシイナと出会う。そして、想像もしなかった、母の秘密を知ることになりーー。心温まる感動作が、いきなり文庫で登場です!
なかなかブレイクできずに焦るピン芸人の雄貴の元に、ある日小学生の異父妹・楓がやってきた。優等生の楓は、学校になじめずにいる。二人の共同生活は、お互いに影響を与え始めー人々が「もう一度がんばってみる」姿をすがすがしく描く、胸のすく快作。
本書は世界中から愛されている名作『星の王子さま』の中から大切な人に心をこめて贈りたい素敵な言葉を選びました。扉にはメッセージを書き込める、カードがついています。心にいる大切な人へ。いつまでも輝きつづける言葉の宝石。
母・乙美が遺してくれた、愛情たっぷりのレシピ。すこやかに、幸せに過ごしてほしいー映画『四十九日のレシピ』から飛び出したおいしくて楽しい、料理&暮らしのレシピ。
ある女子校で起こる“不思議で残酷な出来事”を描く3つの連作短編集。「この学校には魔女が棲んでいて、どんな願いごとも一つだけ叶えてくれる」という噂。絵空事と思っていた生徒の前に、ある日魔女を名乗る女性が現れて…。第2回ポプラ社小説新人賞・特別賞受賞作。
ご隠居は、元「伝説の大泥棒」!? 得意ワザ(?)を活かし、商店街の事件を解決! 舞台は、さびれつつある、地方都市によくある小さな商店街「花咲小路商店街」。 主人公の亜弥は、両親が始めた小ぢんまりした英語塾を継いで講師をしている。 既に隠居している父は、日本に帰化したイギリス人なのだが、 その実、若い頃は美術品を中心とする泥棒として名を馳せていた人物。 商店街で起こる事件をその手腕で解決していくのだが、亜弥は気が気ではなくてーー。 トラブルを描いてもどこかやさしい、著者ならではの持ち味が存分に味わえる、じんわり心温まるエンターテインメント。
10月12日(土)より、全国公開の映画「おしん」(出演:濱田ここね、上戸彩、稲垣吾郎、泉ピン子ほか)。 明治34年の山形県。小作農の父・作造と母・ふじの三女として生まれたおしん。家が貧しく、その日の食事にも事欠くありさまのため、米一俵と引き換えに、おしんは材木問屋へ子守奉公へ出されることに……。社会現象にもなったテレビドラマの金字塔の映画化作品をノベライズ。