出版社 : マイナビ出版
順調に見えたあやかしシェアハウスが大ピンチ!? 人間だけではなくあやかしの相談も受け付けている、不思議な不動産屋『井成不動産』に勤めている亜子。 社長の幸吉と付き合い始めて幸せな亜子のもとに漫画家押井アンニのアシスタントの西宮が訪れる。 亜子は彼にあやかしシェアハウスを勧めるがーー? こっそり人とあやかしが共存する町の、不動産屋ストーリー第3弾!
神隠しに遭い「神様の料理番」となった、りん。美しい神様・御先様に「美味い」と言わせるべく、電気もガスもない世界「神域」で毎日奮闘している。師走を迎えたある日、りんは不思議な夢を見る。子どもが泣きながらお腹が空いたと泣いているのだ。実はそれが、ある神様からの呼び出しのサインでー。続々重版の人気シリーズ、第三弾の舞台は伊勢!おせち料理と神様たちの迎春の物語。
付き合っていた男性から急に別れを告げられた琴音は、フラれたショックでお酒を大量に飲んで意識を失ってしまった。二日酔いから目覚めると、知らない部屋で見知らぬ女性が一緒のベッドで寝ていた!?介抱してくれたお礼にその女性が働いている代行サービス「エージェント・エス」の仕事をお手伝いすることになりー。人との出会いで変わっていく成長ストーリー。
お疲れ社会人の玉緒(二十四歳・空気読み過ぎ系女子)は、馴染めない会社をあることがきっかけで退職し、東京から地元・金沢に帰還した。 そんな折、小説家だった亡き祖母の書斎で、古い万年筆を見つける。 万年筆に憑いていたのは、 尻尾がペン先みたいな黒猫姿のつくも神・マネだった。 マネは玉緒に、祖母の書き残した小説を完成してほしいと頼む。 その小説は、金沢の伝統工芸品に関わりをもつ、つくも神たちを巡る話だった。 金沢の街を舞台に、様々な物に憑いているつくも神たちと人間の想いを、玉緒は相棒の万年筆猫と共に紡いでいく。 序章 一章 万年筆の黒猫 二章 神社の童の願い事 三章 路地裏の古書店 四章 十三夜の宴 終章
人形(ドール)は 秘密をすべて知っているーー ワケアリ品ばかり買い取る質屋で働く、千里。 ある日、高校の元同級生が訪れて……人気シリーズ最新作! 家族のモノは自分のモノ 人形の来訪 情けは質に置かれず パンドーラーの人形師 ドールセラピー 烏の目鷹の目 開眼 髪は女の命 闇夜の烏、闇夜の灯 人形の家 鬼は内、福は外 黄泉がえり 墓穴 パンドラの壷 盲目の故意 あとがき
舞台は神戸の造船所。開発課4年目の川村理奈には厄介なジンクスがあったー今まで気になった人は、必ず既婚者、もしくは彼女持ちというもの。そのおかげで恋愛経験はゼロ。ある日、上司から取引先の財閥系企業・山本重工と合同で、海中での建築作業用ロボットの開発をすること、そしてプロジェクトのメンバーに抜擢されたことを知らされる。上司とともに山本重工に赴いたところ、ジンクスの元となった高校時代の同級生・高嶋珊慈と再会ー!?爽やかお仕事小説!
注文されたお菓子はなんでも作る、博多の“輪窯”菓子店「お気に召すまま」。サボリ癖のある店主・荘介とアルバイト・久美のコンビで今日もほっこり営業中。海外旅行先で悲しませてしまった恋人の愛情を取り戻せなかった国木尚也。久美に一目惚れした成宮昴。それら客によって、久美にとって縁のなかった恋愛の話が耳に入るようになり、少しずつ、久美は自分の気持ちを意識する。
注文されたお菓子はなんでも作る博多の“和洋”菓子店「お気に召すまま」はサボリ癖のある店主・荘介とアルバイト・久美のコンビで今日もほっこり営業中。ふとした拍子に、美奈子が気に入っていたという木型を壊してしまう久美。荘介は「大丈夫ですよ」とは言うけれど、落ち込んでしまう久美。そして、改めて美奈子の存在を意識せざるを得なくなる。二人の関係が大きく動いて…。
カフェ経営を決意した美咲は、綾瀬商店街の一角にある元は喫茶店だったという物件を借りることにー。そこで縁結びを司る茄子神様の蒼空と出会う。ナスが大好きな美咲の趣味もあり、そのカフェは内装からメニューまでナスづくし!しかし、開店から一ヶ月、客はほとんど入らず、早くも深刻な経営難に陥っていた。そんなある日、凄腕シェフの漣がやってきてー?
地方の人気テーマパーク『ユーロ・パラダイス』のパレードダンサー、「クロ」こと黒木田環和(くろきだかんな)は、いつかは日本有数のミュージカル劇団で踊るという目標を持ちつつ、日々楽しく仕事に励んでいる。 パレードスタッフの加瀬夏海や仙道明里、同期のダンサー小沼真美子、トレーナーの生田目はるか、そして、顔を合わせれば口喧嘩ばかりしている衣装係、鈴木俊郎(すずきとしろう)=「シロ」といった仲間とともに、彼が遭遇するパーク内の裏側で起こる事件とは? ようこそ、テーマパークの裏側へ! 第一章 パレードダンサーの災難 第二章 パレードダンサーの誤解 第三章 パレードダンサーの休日 第四章 パレードダンサーの秘密 第五章 パレードダンサーの本音 あとがき
さまざまな事情を抱えながら現代の都会で逞しく暮らす妖怪たちの悲しくも温かい物語 現代ーー。あやかし達だって、悩みながらも一生懸命、生きています。 初夏だと言うのにやたらと寒く、麻理の住む東京の田舎では雪が降るという異常気象にテレビは賑わっていた。 そんな中、麻理と河野は雪乃のところへ置き薬のチェックで訪問する。 寒くて喜ぶ雪乃と、彼女の家に遊びに来ていた椿。 山の麓では雪が積もっており、巨大な足跡のようなものがあった。 もののけたちが、その原因を探っていくと… 失われていく自然への畏敬と開発による環境破壊は、そこに住む人間だけでなく妖怪たちもまた犠牲者であることにかわりがない。 前作に続いて、容姿端麗で「ニワトコ薬局」の売り上げNo.1の配置薬販売員でありかつ正体が河童である河野遥河(かわのはるか)と同僚の麻理、ラジオ番組のDJを務める雪女の雪乃など、一風変わった人物(妖怪?)たちも登場。 さまざまな事情を抱えながら現代の都会で逞しく暮らす妖怪たちの悲しくも温かい物語。 ※懸場帖……かけばちょう。配置薬の販売員が持つ台帳のこと。薬を置いてもらっている顧客情報が書かれている。 <目次> 第一章 初夏に雪が降り、雪女は花粉症に苛まれる 第二章 カエル妖怪は雨がお嫌い 第三章 山神様と天狗様とOL様 第四章 泣き虫ぼうやの山童 エピローグ
度重なる激務に耐えかね、ついに倒れてしまったアラサーのサラリーマン・明智正五郎は、『神』による理不尽な気まぐれ(?)によって、一匹の猫に憑依させられてしまう。そして、突如として始まった、猫の飼い主の女子高生・柊との共同生活。猫になった明智には、神から次々と柊を救うための試練が与えられ…?試練をこなせなかったら一生猫のまま!明智は人間に戻れるのか!?ドタバタ・ヒューマン・ストーリー!
「君に流星をプレゼントしよう」 満天の星空から流れる一筋の光。 不思議な青年との出会いが物語の始まりだった! 浅草に住んでいた大鳥居祥子(おおとりいしょうこ)の実家は明治時代から続く「人力舎」という地元でも有名な車引きの店を営んでいた。 父への反発心から京都の大学に進学して卒業するまで地元に戻ることはなかったが、家業の車夫を継ぐために久々に実家に帰ってきた祥子。 しかし、彼女が目にしたのは、タクシー会社に業態転換した「人力舎」の変わり果てた姿だった。 父が祖父や母の反対を押し切って無理矢理タクシー会社を始めてしまったのである。 車夫という仕事を愛する祥子は父の行いがどうしても許せなかった。 思わず家を飛び出した祥子が桜橋の袂で出会った大也(だいや)と名乗る青年は、祥子のためにマジックを見せてくれるという。 彼は持っていたステッキで星の1つの周囲に小さな輪を描くとその星がそのまま流星となった。 星は次々と流れていく。2つ3つ4つと… 大道芸人だというこの青年に祥子は興味を抱くようになる。 大也は大道芸をする傍ら浅草の古い民家を改造したシェアハウスの大家もやっていた。 部屋に空きがあることを知った祥子はそこに住むことに決める。 ところが、シェアハウスの住人は、フィンランド出身の銭湯の店番、世界的歌姫、小料理屋の店員、水上バスの乗員など職業も国籍もバラバラでクセのある人物ばかり。 バラエティにとんだ住人たちが引き起こすミステリアスな事件に祥子は巻き込まれていく。 観光の街「浅草」には実はとんでもない秘密が隠されていた。 祥子は大也とともにその謎解きに挑戦する。 第一章 始まりは浅草駅から 第二章 花見の名所『桜橋』 第三章 大也のシェアハウス 第四章 寄合は神社の集会所で 第五章 女神様を目指して草むしり 第六章 三社祭 第七章 両国国技館でロボット大会 第八章 名探偵祥子 事件の謎に迫る 第九章 リリーさん救出大作戦 終章 あとがき
かごめかごめ かご籠の中の鳥は いついつ出やる 夜明けの晩に 鶴と亀が滑った 後ろの正面だあれ? 幼子の声が聞こえる。聞こえるけれど見えない、どこにいるかもわからない。天井近くにある小さな窓、そこから響いているが姿は見えない。窓は、つま先立ちになろとうと手に届かない場所にある。 太陽の光が恋しい。でも、外に出るのはおつと勤めの時だけだ。普段はずっとこの薄暗い部屋にしかいられない、誰も外に出してくれない。 「欲しいものはありませんか?」 「食べたいものはございませんか?」 優しく問いかける使用人たちだが、誰もが自分のことを気遣っているようで、そうじゃない。ならば、なぜここから出してくれないのか。 古都の玉繭神社にある機織り小屋で、今日も巫女・絹子は布を織る。田舎の辺鄙な村から出てきた絹子は、社務所に住みながら、大学で非常勤講師として日本文化や機織りを教えている。住処は大家が管理し、シロとクロという若者がいつも美味しい料理を作ってくれ、快適だ。だが、その寮の住人の数も、どんなモノが住まうのかも、絹子は知らないーー。そしてまた、新たなる事件が始まった……
「運命屋(サダメヤ)」に頼めば未来を変えられるが、その対価は過去の記憶で支払う…。そんな都市伝説に導かれ、運命屋を営む千夜子と出会った大学生の慧(さとし)は、彼女の仕事を手伝うことになる。次々訪れる依頼人の願いをかなえる千夜子には真の目的があり、それには慧が大きくかかわっていた…。大好評「猫の木」シリーズの著者が描く現代ダークミステリー!
秘密の力で謎を解き明かすプチミステリー ある事件をきっかけに不思議な力にめざめた蕾は、バイト先の花屋「ゆめゆめ」で、その力を使ってフローラル王子こと店員の咲人と、訪れるお客様の悩みや事件を解決する日々を過ごしていた。 バイトを始めて数ヶ月、季節はクリスマス、年末年始、バレンタインと、花屋にとっても恋人たちにとってもイベント目白押しの日々だが、ついに二人の関係にも変化が・・・。 読めばほっこりした気持ちになれる不思議なシリーズ、これにて完結!? プロローグ 夢見るツボミ 旅立つ君とフウセンカズラ 双子とスイフヨウ クリスマスとポインセチア 初詣とツバキ バレンタインとラナンキュラス 四ツ葉探しとシロツメクサ 蕾と胸の花 エピローグ 夢見る花屋 あとがき
人間だけでなく妖(あやかし)の相談も受けている、不思議な不動産屋に勤める亜子は、様々な妖のニーズに応えるために「あやかしシェアハウス」を設立することを思いつく。 キツネ顔の社長・幸吉や人面犬、狸の妖に手伝ってもらいながら、奮闘する亜子だったが、とある事件をきっかけに疫病神に取り付かれて…。 こっそり人と妖が共存する町の、不思議な不動産屋ストーリー! はじまり神がかり 迷えるものたちの家探し 持ちつ持たれつ輪になって 世界の片隅ルームシェア 古都めぐり、めぐる縁 あとがき
舞台は茨城県大洗(おおあらい)、漁業と観光の町。 この町で生まれ育った皆川涼子(みなかわ・りょうこ)は、 口下手で仏頂面、うまく笑うことができない。 夢は祖母の民宿を継ぐことだが、 接客にも地元の魅力にも自信がもてずにいる。 閉塞感に悩む涼子をよそに、 町は東京からやってきた医師・加賀透(かが・とおる)先生の噂でもちきり。 都会的で人あたりがよく、 いつも笑顔で人気者の先生に反感をもつ涼子だったが、 実はとんでもなく食いしん坊だった先生の提案をきっかけに、 思わぬ形で、諦めていた夢が動き出して……!? 都道府県魅力度ランキング最下位になんて負けない! 茨城県の小さな海の町から力強く始まる物語。 岩牡蠣、あんこう、みつだんごなど、大洗グルメも満載です。 議題1.あいさつをしない移住者について 議題2.外国人と「丸くてボーノ」について 議題3.インスタ映え映え看板メニューについて 議題4.町の新習慣とストーカー!?について 議題5.最終対決!松川荘を守りぬけ!!
十年の時を経て、ふたりの想いは交錯するーー。珠玉の恋愛小説。 小学生時代にいじめられていた経験のある優菜は、自分のような子どもを減らしたいという想いで小学校教諭となった。 しかし赴任早々、自分をいじめていた酒屋の息子、志郎と再会する。 優菜はなるべく関わらないようにするのだが、学校の職業体験の授業で志郎の店にも協力してもらうことになってしまう。 それをきっかけにふたりの関係は徐々に変化していくのだったーー。 ひとりの女性の葛藤と成長を描いた、珠玉のラブストーリー。 第1回お仕事小説コン入選作を、書籍化にあたり改題、大幅に加筆修正した傑作。 読後、どこか懐かしいような甘酸っぱい気持ちになります。