小説むすび | 出版社 : マイナビ出版

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河童の懸場帖(かけばちょう) 東京「物ノ怪(もののけ)」訪問録河童の懸場帖(かけばちょう) 東京「物ノ怪(もののけ)」訪問録

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2018年7月20日 発売

さまざまな事情を抱えながら現代の都会で逞しく暮らす妖怪たちの悲しくも温かい物語 現代ーー。あやかし達だって、悩みながらも一生懸命、生きています。 初夏だと言うのにやたらと寒く、麻理の住む東京の田舎では雪が降るという異常気象にテレビは賑わっていた。 そんな中、麻理と河野は雪乃のところへ置き薬のチェックで訪問する。 寒くて喜ぶ雪乃と、彼女の家に遊びに来ていた椿。 山の麓では雪が積もっており、巨大な足跡のようなものがあった。 もののけたちが、その原因を探っていくと… 失われていく自然への畏敬と開発による環境破壊は、そこに住む人間だけでなく妖怪たちもまた犠牲者であることにかわりがない。 前作に続いて、容姿端麗で「ニワトコ薬局」の売り上げNo.1の配置薬販売員でありかつ正体が河童である河野遥河(かわのはるか)と同僚の麻理、ラジオ番組のDJを務める雪女の雪乃など、一風変わった人物(妖怪?)たちも登場。 さまざまな事情を抱えながら現代の都会で逞しく暮らす妖怪たちの悲しくも温かい物語。 ※懸場帖……かけばちょう。配置薬の販売員が持つ台帳のこと。薬を置いてもらっている顧客情報が書かれている。 <目次> 第一章 初夏に雪が降り、雪女は花粉症に苛まれる 第二章 カエル妖怪は雨がお嫌い 第三章 山神様と天狗様とOL様 第四章 泣き虫ぼうやの山童 エピローグ

東京謎解き下町めぐり東京謎解き下町めぐり

「君に流星をプレゼントしよう」 満天の星空から流れる一筋の光。 不思議な青年との出会いが物語の始まりだった! 浅草に住んでいた大鳥居祥子(おおとりいしょうこ)の実家は明治時代から続く「人力舎」という地元でも有名な車引きの店を営んでいた。 父への反発心から京都の大学に進学して卒業するまで地元に戻ることはなかったが、家業の車夫を継ぐために久々に実家に帰ってきた祥子。 しかし、彼女が目にしたのは、タクシー会社に業態転換した「人力舎」の変わり果てた姿だった。 父が祖父や母の反対を押し切って無理矢理タクシー会社を始めてしまったのである。 車夫という仕事を愛する祥子は父の行いがどうしても許せなかった。 思わず家を飛び出した祥子が桜橋の袂で出会った大也(だいや)と名乗る青年は、祥子のためにマジックを見せてくれるという。 彼は持っていたステッキで星の1つの周囲に小さな輪を描くとその星がそのまま流星となった。 星は次々と流れていく。2つ3つ4つと… 大道芸人だというこの青年に祥子は興味を抱くようになる。 大也は大道芸をする傍ら浅草の古い民家を改造したシェアハウスの大家もやっていた。 部屋に空きがあることを知った祥子はそこに住むことに決める。 ところが、シェアハウスの住人は、フィンランド出身の銭湯の店番、世界的歌姫、小料理屋の店員、水上バスの乗員など職業も国籍もバラバラでクセのある人物ばかり。 バラエティにとんだ住人たちが引き起こすミステリアスな事件に祥子は巻き込まれていく。 観光の街「浅草」には実はとんでもない秘密が隠されていた。 祥子は大也とともにその謎解きに挑戦する。 第一章 始まりは浅草駅から 第二章 花見の名所『桜橋』 第三章 大也のシェアハウス 第四章 寄合は神社の集会所で 第五章 女神様を目指して草むしり 第六章 三社祭 第七章 両国国技館でロボット大会 第八章 名探偵祥子 事件の謎に迫る 第九章 リリーさん救出大作戦 終章 あとがき

繰り巫女あやかし夜噺 〜かごめかごめのかごのとり〜繰り巫女あやかし夜噺 〜かごめかごめのかごのとり〜

かごめかごめ かご籠の中の鳥は いついつ出やる 夜明けの晩に 鶴と亀が滑った 後ろの正面だあれ? 幼子の声が聞こえる。聞こえるけれど見えない、どこにいるかもわからない。天井近くにある小さな窓、そこから響いているが姿は見えない。窓は、つま先立ちになろとうと手に届かない場所にある。 太陽の光が恋しい。でも、外に出るのはおつと勤めの時だけだ。普段はずっとこの薄暗い部屋にしかいられない、誰も外に出してくれない。 「欲しいものはありませんか?」 「食べたいものはございませんか?」 優しく問いかける使用人たちだが、誰もが自分のことを気遣っているようで、そうじゃない。ならば、なぜここから出してくれないのか。 古都の玉繭神社にある機織り小屋で、今日も巫女・絹子は布を織る。田舎の辺鄙な村から出てきた絹子は、社務所に住みながら、大学で非常勤講師として日本文化や機織りを教えている。住処は大家が管理し、シロとクロという若者がいつも美味しい料理を作ってくれ、快適だ。だが、その寮の住人の数も、どんなモノが住まうのかも、絹子は知らないーー。そしてまた、新たなる事件が始まった……

大洗おもてなし会議(ミーティング) 四十七位の港町にて大洗おもてなし会議(ミーティング) 四十七位の港町にて

舞台は茨城県大洗(おおあらい)、漁業と観光の町。 この町で生まれ育った皆川涼子(みなかわ・りょうこ)は、 口下手で仏頂面、うまく笑うことができない。 夢は祖母の民宿を継ぐことだが、 接客にも地元の魅力にも自信がもてずにいる。 閉塞感に悩む涼子をよそに、 町は東京からやってきた医師・加賀透(かが・とおる)先生の噂でもちきり。 都会的で人あたりがよく、 いつも笑顔で人気者の先生に反感をもつ涼子だったが、 実はとんでもなく食いしん坊だった先生の提案をきっかけに、 思わぬ形で、諦めていた夢が動き出して……!? 都道府県魅力度ランキング最下位になんて負けない! 茨城県の小さな海の町から力強く始まる物語。 岩牡蠣、あんこう、みつだんごなど、大洗グルメも満載です。 議題1.あいさつをしない移住者について 議題2.外国人と「丸くてボーノ」について 議題3.インスタ映え映え看板メニューについて 議題4.町の新習慣とストーカー!?について 議題5.最終対決!松川荘を守りぬけ!!

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