2018年5月21日発売
元禄お犬姫元禄お犬姫
中野で犬小屋支配の助役を勤める森橋家の娘・知世は、母の療養のため、祖父、弟ともども小石川の剣術稽古場・堀内家の離れに移り住む。彼女は、どんな犬でも手なずけてしまうことから「お犬姫」と呼ばれている。家族や道場の人びととの語らい、仇を追う浪人への恋心、盗賊一味との対決、そして忠臣蔵事件。知世の周囲で織りなされる、さまざまな人間模様、犬模様を、やわらかに、あたたかく描いた時代小説。
鯨鯨
誰が知るだろう、この物語のすべてが一編の復讐劇でもあるということをー。一代にして財を成し、あまたの男の運命をくるわせた母クムボク。並外れた怪力の持ち主にして、人ならざるものと心を通わし、煉瓦づくりに命を賭した娘チュニ。巨大な鯨と煉瓦工場、華やかな劇場をめぐる壮絶な人生ドラマが幕を開ける。ストーリーテラーとして名高い著者が、破壊的なまでに激しく生々しい人間の欲望を壮大なスケールで描き出した一大叙事詩。
繰り巫女あやかし夜噺 〜かごめかごめのかごのとり〜繰り巫女あやかし夜噺 〜かごめかごめのかごのとり〜
とんとんからん。機織りを生業とする絹子は、古都・玉繭神社の巫女だ。身の回りを世話してくれる若者シロやクロ、仕事に精を出さない引きこもり神主の大家と共に、境内で暮らしている。副業として大学で教え、休日には学生たちと出かけるのんびりとした日々。だが、如何にも怪しげな“事件”が次々に起こり…。謎が飛び交い糸が舞い踊る、あやかし夜噺・第2弾!かごめかごめ、後ろの正面…だあれ?
運命屋(サダメヤ)運命屋(サダメヤ)
「運命屋(サダメヤ)」に頼めば未来を変えられるが、その対価は過去の記憶で支払う…。そんな都市伝説に導かれ、運命屋を営む千夜子と出会った大学生の慧(さとし)は、彼女の仕事を手伝うことになる。次々訪れる依頼人の願いをかなえる千夜子には真の目的があり、それには慧が大きくかかわっていた…。大好評「猫の木」シリーズの著者が描く現代ダークミステリー!
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