出版社 : マイナビ出版
誰かの未練、それは残された人へ最期に届く、物語。…あなたの未練は、何ですか?人は未練を残したままでは、死んでも天上へと送られることはない。そんな人間達のやり残したことを解消し、魂を無事に送り届けるーそれが“エージェント”の仕事だ。エージェントの劣等生・遊馬は、実習先で超優秀かつ異端の教官・新藤に出会い、一緒に人の生き様に関わり、変わっていく…。失ってから気づいたのは、誰かを想う優しい気持ち。切なく心に響き、けれどどこか温かいピュアストーリー。
失われないものなんて、 この世界には何ひとつないーー。 美術教師・栄一郎は自身の個展にとある絵を持ち込んでいた。『ここではない何処かへ(サムウェア・ノットヒア)』というその作品は、圧倒的な存在感を放ち、見る者に痛烈に何かを問いかけてくるー。高校時代、栄一郎は幼馴染みの零子と美術同好会に入っていた。零子はいつも憑かれたように没頭して絵を描き、溢れんばかりの才能を持つが、彼女はいつも「失敗作だ」と言って…。心の奥から涙が零れる、かけがえのない喪失の物語。
出来立て、ほかほかの 美味しい揚げ出し豆腐をどうぞ。 レトロな丘の山商店街にある神崎食堂の人気NO.1メニューは揚げ出し豆腐。三軒隣の豆腐屋から仕入れたふわふわの豆腐に、とろとろのあん。口に含めば優しい甘さがしあわせを運ぶ絶品だ。看板娘の神崎花は、今日も店に立つが、ある日、会計中に見知らぬ男に突然プロポーズされる。彼は大企業の社長で、揚げ出し豆腐が好きだと言うが…? 以来、毎日店にやってくる彼はいったい何者ー!? 豆腐屋×定食屋の美味しい料理に舌鼓! ネットで話題のグルメ小説。
子供向けのセミオーダーアイテムをつくる仕事をしている季衣子。彼女が作る品は一つとして同じものはなく、子供受けもよく人気があった。しかし、自宅の近所での工事の騒音で、仕事ができなくなってしまう。 途方にくれていると、看護師の友人からリハビリで長期転院する女性が家の管理人を探しているという話を聞いた。そこで仕事をさせてもらうことと引き換えに、季衣子は管理人を引き受ける。 さっそく向かうと、そこは湖畔に立つ素敵な洋館だった。が、そこには、かつて幼い季衣子が今の仕事を選ぶきっかけとなった憧れの品ーー古いオブジェ『夜を測る鐘』があった。なぜここに?と疑問を持つ季衣子に、婦人は自分の過去を語り……。雨降る洋館に届く手紙とは。 ふたりの女性が紡ぐ、明日に向けて背中を押してくれる美しい物語。
高2の霧島智鶴はどんな難題も解決できる天才だが、最大の欠点は究極に無気力なこと。そろそろ進路も考えねばならず、労力を使わず頭脳だけで稼げる仕事はないか?と考える日々。そんな彼のもとに、失敗で現場捜査を外された落ちこぼれ刑事や同級生の揚羽、柚季らが次々と事件を持ち込む。ダイイングメッセージの謎、誘拐、脱出ゲームでの事故などに挑み…?やがて彼の隠された過去が明らかになりー。
親の反対を押し切り、家政婦になろうと田舎から出てきた宵子だが、職場が古すぎる『山下書店』で雇い主がズボラな店主・一生だと知り愕然とする。が、開店休業状態の店と一生を何とかしよう!と一念発起。一生こと“本屋さん”との共同生活が始まる。客の持ち込んだ紙芝居の秘密を見つけたり、不思議な少年に会ったり、割烹『藍のれん』の夫婦から人生訓を授かったり…心温まる古書店ストーリー。
CAになれば、なんでも手に入る ……はずだったのに!? 華やかな世界に憧れ日本国際航空(JIA)に入社した紗世はCA7年目、理想 と現実のギャップにもがいていた。あるとき新人・航の教育係に任命されるが彼は会議でやらかし、機内サービスもトラブル続き。なのに今日も、夫婦問題を抱えた社長、大きなぬいぐるみを背負った女性、フライトログブックを頼む少年などの対応に追われ…? アラサー紗世の仕事と恋を乗せた運命のフライトの最終目的地は!?
OL・志乃は仕事のストレス解消にと出かける途中、路地裏でおしゃれな店『Granz』を発見する。看板には「わがままな眼鏡店」とあり、首を傾げつつ店に入ると無愛想すぎる店員・天王寺がいた。第一印象は最悪だったが、メガネを見て悩みを言い当てたり解決する不思議な彼は、どんなことよりもメガネを愛する究極のメガネ男子で…?「小説家になろう」『お仕事小説コン』優秀賞受賞!
買い取らせてください、--あなたの罪を。 他人の不幸や欲望にまみれたワケアリ品を好む質屋からすの店主・烏島に、特殊能力ごと買い取られた千里。ある日、店に地元の名士・七杜家の長男・宗介から、失踪した使用人の捜索という 依頼が来る。千里は烏島に命じられるままに調査するが、その足跡を辿るうち「七柱の伝説」に行きあたり、鍵を握る神社に向かったもののピンチに陥ってしまい…? 物に宿った記憶を読み解くダークミステリー完結編!
桃カステラにいちご大福、サバラン、ポテチ、バター餅ー和洋問わず菓子ならなんでも作ってしまう博多の老舗お菓子屋「お気に召すまま」。サボり癖のある店主・荘介と、接客担当兼“試食係”のお菓子好きバイト・久美の二人でまったり営業中。だが、荘介が世界中のお菓子を作るのには理由があってー。ほっこり&しんみり、想いを叶える菓子屋に流れる優しい時間。「小説家になろう」『お仕事小説コン』グランプリ受賞!