小説むすび | 出版社 : 三修社

出版社 : 三修社

ギャツビー100年ギャツビー100年

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三修社

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2025年12月23日 発売

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刊行100年の2025年に 9人の論者がさまざまな視点から『グレート・ギャツビー』を読み解く 1925年に『グレート・ギャツビー』が刊行され、日本でも徐々に受容されてきた。9つの論考をとおして『グレート・ギャツビー』が長く読みつがれる魅力や時代背景、校正による内容の変遷など、深く、楽しく小説を読み解く鍵を見つけることができる。 長年、多くの読者を惹きつける小説を堪能するための手引きとなる1冊。 巻末には、原文のテキストについての解説や、翻訳をはじめ、日本で入手できる研究書、映画化作品を網羅した資料集、フィッツジェラルドの年譜、小説のあらすじ、研究メモなどを掲載している。 【目次】 はじめにーー『グレート・ギャツビー』刊行100年 杉野健太郎 『グレート・ギャツビー』と三つの経済体制 上岡伸雄 1925 ギャツビーの年 宮本陽一郎 ギャツビーの乗り物再訪 竹内康浩 ダブル・ヴィジョンの可能性ーーニック・キャラウェイのナラティヴ/ジェンダー・ストラテジー 諏訪部浩一 ギャツビーの眩い笑みーー『グレート・ギャツビー』の「大きな欠陥」と親密性 浅羽麗 『グレート・ギャツビー』におけるニックの「幼さ」と「メランコリー」 藤生真梨藻 『グレート・ギャツビー』と戦争PTSD--なぜギャツビーは「ザ・グレート」なのか 野間正二 ニュー・ヒューマンとしてのギャツビーーー『グレート・ギャツビー』における自己と世界と生の肯定 杉野健太郎 書き換えられたジェイ・ギャツビーーー「マニュスクリプト」と『トリマルキオ』から『ギャツビー』を読む 浅川友幸 アペンディクス 『グレート・ギャツビー』のテクスト(浅川友幸)/研究メモ(森木順子・野間正二・藤谷聖和)/エッセイ「ギャツビーと私」(藤谷聖和・杉野健太郎・森木順子) 巻末資料 主要登場人物/あらすじとセグメンテーション/主要資料/F・スコット・フィッツジェラルド年譜/地図/索引 執筆者紹介

日蝕日蝕

ジョージ・オーウェルが「傑出した小説」と絶賛した。75年ぶりに発見されたドイツ語原本からの初翻訳。 かつて革命の英雄であった主人公ルバショウは、絶対的な権力者「ナンバー・ワン」による粛清の標的にされ、でっち上げられた容疑で逮捕・投獄される。隣の独房の囚人と壁を叩いた音によって会話し、これまでの半生を追想するうちに、革命家としての自分の行動の正当性に対する確信が揺らぎ始める。取り調べを受ける中でルバショウは、犯してもいないグロテスクな罪を自白していく。 アンチ・ユートピア小説であり、ザミャーチンの『われら』、ハクスレーの『うるわしき新世界』、オーウェルの『一九八四年』、そしてブラッドベリの『華氏四五一度』と比較し得る。残念なことに、これらはいずれも、今日に至るまでその現実性を少しも失っていない二十世紀からの警告の声である。(ドイツ語版序文、マイケル・スキャメル) スターリン専制下のソビエト連邦で一九三〇年代後半に行われたモスクワ裁判の犠牲者をモデルとした政治小説である。それと同時に、ドストエフスキーの『罪と罰』や『悪霊』や『カラマーゾフの兄弟』の系譜を受け継ぎ、政治と倫理の問題をめぐる議論の交わされる観念小説でもある。さらには、全体主義的な体制下の監獄で、一人で戦わねばならなかった孤独な人間の心の動きを丹念に追ったサスペンスタッチの心理小説でもある。(「訳者あとがき」より)

トマス・ピンチョン 帝国、戦争、システム、そして選びに与れぬ者の生トマス・ピンチョン 帝国、戦争、システム、そして選びに与れぬ者の生

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2019年7月9日 発売

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20世紀以降のアメリカ文学の面白さを第一線の文学者が伝える、作品を中心に、作家のキャリアを包括的に捉えた作家作品論シリーズの第2作目は、トマス・ピンチョン。ピンチョンの長編、中編作品のなかで扱われる、越境的な想像力が描き出す近代化と現代の様相を読み解く。また、主流派から排除された選びに与れぬ者たちの系譜とシステムに抗う生について論じる。 序章 ピンチョン作品の軌跡に見る本書の主題 批評理論上の枠組みと研究手法 トマス・ピンチョン伝記 第1章有機性の喪失とスペクターーー『V.』における拡大する生命なき世界 街路での彷徨、有機性の喪失、ショック体験 有機体への暴力と破壊、歴史的時間の分裂、スペクター 怪異な地下世界への下降、有機性への渇望とその破壊 語りの時間と地理における分裂、植民地のスペクター的都市、相互的自己喪失 有機性を支配することーーヴィースーと絶滅の夢 植民地マルタにおける再生の試み、機械の解体 第2章国家像を揺さぶる「望まれざる外国人」--『競売ナンバー49の叫び』が示す脅威 トリステローー移民法、望まれざる外国人、崩される国家像 トリステローー相続権の喪失、非合法集団、望ましき移民との区別 望まれざる外国人に対する空想ーー虚空を生み出すこと 国家像におけるトリステロ的なものーー街路での彷徨、社会的矛盾 革命の脅威、監視、そして疑念 望まれざる外国人へのエディパの脅威、そして自ら異質な者(alien)になること 第3章異国での祖国の記憶ーー『重力の虹』における選びに与れぬ者の系譜 国家の起源と系譜ーータイローン・スロスロップのアメリカ 選びに与れぬ者の系譜と本源主義の魅惑 ロケット、神話、マンダラ 第4章異人種間の魅惑と反発ーー『メイスン&ディクスン』に見る植民地的欲望 ケープタウンにおける植民地的欲望の矛盾 女性奴隷への欲望、ロマンスと人間の商品化 アメリカの荒野と植民地的欲望、同性愛、捕囚物語の変容 第5章哀悼可能な生と哀悼不可能な生ーー『逆光』、無政府主義、戦争 被支配者による暴力ーー哀悼可能な生と哀悼不可能な生 抑圧者の暴力ーー非人間の哀悼不可能性 哀悼不可能な生ーー第一次世界大戦を中心に 黙示的ヴィジョンを受けて 第6章帰れない故郷ーー『ヴァインランド』『LAヴァイス』『ブリーディング・エッジ』 『ヴァインランド』--権利強奪、神話的土地、データ・システム 『LAヴァイス』における追い立てられた人々、失われた土地、空想された国家像 『ブリーディング・エッジ』--社会正義、ディープアーチャー、ニューヨークの街路への帰還 あとがき・資料・年譜キーワード集・文献リスト・索引

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