出版社 : 三省堂書店
ネアンデルタール人が見た夢ネアンデルタール人が見た夢
この物語は、現生人類が誕生し、神話が語り継がれる時代から始まる。今から四万年前、イベリア半島でエヴァとアダムが出逢う。二人は不思議な力を持つ板モノリスに導かれて二人の息子を授かるが、ネアンデルタール族に襲われアダムは命を落とし、エヴァアフリカの地に連れ去られてしまう。エヴァはその地でアトラスを儲けることになるが、少年になったアトラスは母親から捨てられてしまう。そのためアトラスは母親への復讐を誓う。その後エヴァとアトラスは、カインがつくったプロメテウスの火により、小惑星がアトランティスに衝突することで命を落としエヴァとアトラスの戦いは神話となった。モノリスはその後モーゼの契約の箱に納められ、アラビア半島から黒海南岸を通り、天山山脈の回廊、中国を経由して日本に至る。そして現代、神話の時代から人の世に変わった世界において、エヴァの意志を受け継いだ岡本光と君島剛が、再び現代に姿を現したアトラスの亡霊と戦いを繰り広げるのであった。
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