出版社 : 光風社出版
「私がいろいろと教えてあげる。優しく、上手にね」百合子は英語を教えてくれるときとは別人のような艶っぽい声で囁き、里加のジーパンのファスナーを下げはじめた。好奇心のおもむくまま、自由奔放に行動する現代女性たちの実態を赤裸々に描く官能ロマン。
関々原の役も家康方が勝利し、慶長8年ともなると、江戸市街は飛躍的な発展を逐げ変貌しようとしていたが、一方、大名家取潰しによる浪人が巷にあふれ、徳川幕府転覆を窺う不穏の動きを煽って…。家康の命を狙う魔性の女に翻弄される男たちの運命は…。波瀾の時代大長編。
両親の死後離ればなれになった紫音と綺羅。17年後、紫音は日舞の天才舞踊家となり、綺羅は若社長として…やっと邂逅った二人に陰惨な殺人事件が待ち受け…。栗本薫と俊英五人が創造する耽美大河リレー小説。
心を許し合った二人の再会は、野心野望の渦巻く大人の世界で翻弄され、狂った運命の歯車は、また彼等にこのうえない試練を強いて、さらなる事件の渦中へと…。究極の耽美大河リレー小説、満を持し完結する。
御目付遠山金四郎景晋の配下、花房一平と、幼友達の町方同心、三枝源次郎は、おたがい住む世界は異なっても、情報の提供などで助け合い、江戸の闇に蠢めく悪の面々が引き起こす事件の数々を、快刀乱麻の推理の冴えで解決する。連作時代推理長編。
豊かな想像力が造る、魅力あふれる夢とロマンの代表作。歴史・時代小説の充実の軸となる巨匠・新鋭のヴァラエティに富んだ作品群を収録した年度版アンソロジー。
豪華な調度やカラフルな装飾で、男と女を官能の夢に誘うラブホテル…。そこでは、解放された性の饗宴が操りひろげられている。そして今日も、ラブホテルハンター江戸洋介は、女弁護士、女子競艇選手など様々な職業の華やかな女性たちと、恋のアバンチュールを楽しみながら、彼女たちを悦楽へと導いていく。
武士としての意地、近親の情、朋友への義理…その恨みある相手への感慨もさまざまではあるが、この無念さを糧として、生命を賭けて仇敵を討ち果し、報復を遂げなければ…。江戸幕藩体制下に最も多くなされたという“仇討”のなかに、人間の業の激しさを探り、人生の哀歓を描き切る傑作時代小説。
腰の紐を解かれているので、浴衣の前が割れ、剥き出しの秘所は淫らな刺激でとろっとした。亡くなった夫によく似たその男が、彼女の寝ている布団にゆっくりと入ってきて…。夫とはよく似ていても、別人であることを、ふとした動作で思い知らされる。若き未亡人の匂うような肢体が、今日も激しく疼いて官能の一夜。
江戸で日に千両の大金がおちるところといえば吉原。快楽の夢に酔いしれたつけは、翌朝になれば待ったなしにまわってくる。その貸金取り立てを請け負う、馬屋の2代目を、見事な器量のおえんが継いで…。虚栄の渦巻く色街で、若い女が生きてく様は、けなげな中にも強さが目立つ。著者会心の時代連作長編。
狂暴の徒と化した男たちの剥出しの欲望と、愉悦の境地をさ迷う女たちの本能との交錯のなかで、深奥から湧き上がる呻き声は、犯罪を招く悪の囁きと変わり…。男と女が奏でる飽くことなき快楽への執着が巻起こすさまざまな事件を、叙事的に描き切る実録犯罪小説。
同じことをしても、夫とは違う。夫なら、もう少し大胆に吸い、あるいは指を差し入れたり、アヌスにまで舌を這わせる。しかし、新鮮な感じに酔って、彼女は増々大胆なポーズをとっていた…。濡れて悶えて、一瞬の悦楽をむさぼりつくす、様々な不倫の関係を赤裸々に描く傑作群。