出漁中の遭難から10年、アメリカから鎖国中の日本に命がけの帰国をした万次郎。琉球に辿り着いた時の万次郎の行動と心情、日本の混迷を初めてつぶさに描いた物語。
これは、ネコのシュヌルが緑の野原で生まれて、挫折と放浪の果てに、愛する家族と幸せに暮らすまでの波乱の半生を、ありのままにつづったネコ的私小説。