出版社 : 双葉社
松江藩のお抱え医師をやめた新吾は幻宗の勧めもあって、牢屋医師を務めることになった。その仕事は新吾の抱く理想の医療とはかけ離れたものだ。拷問を受ける者の施療もそのひとつだったが、一貫して無実を主張する男に新吾は注目するー。書き下ろし青春時代小説、シリーズ第十弾!!
吉原一の花魁篝火は世を忍ぶ仮の姿。その正体は尾張の血を引くご落胤、徳川竜之進宗光ーー十八年間、追っ手を欺き若君を匿い続けた廓の鉄壁がついに崩された。宿敵、広田左近の操る青龍に囚われ、天空へと攫われた竜之進は必死に脱出を試みるも為す術がない。一方、美咲や甲賀四鬼ら配下の忍びは若君奪還のための奇策を練り、壮絶な死闘が幕を開ける。見返り柳剣は再び悪を斬り倒せるか? 瞠目の最終巻!
学院ナンバー1美女の座を勝ち取ることはできるのか!?淑女となるべく王立学院で礼節を学ぶフィル。彼女の天真爛漫な性格と誰もが見惚れるかわいさで、学院内で瞬く間に人気者となり、ミス王立学院にノミネートされることに。審査項目は水着審査に弁論審査。優勝商品は学食で使用できる食事券!フィルは食べ物につられ、優勝を目指して特訓を始めるが、同大会の裏では、フィルの命を狙う王弟派が暗躍していてー。今回から、もふもふな狼も仲間に!小説家になろう発大人気ファンタジー第3弾!
初めての大規模パーティーに参加した石川さんたち三人娘は、一万匹のゴブリンを束ねるボスを倒しに、敵であふれる地下道へと突撃することに。一方、異世界での生活に少しずつ不満を募らせるクラスメイトたち。日本への帰還を賭け、それぞれの思惑が交差する、ダンジョン踏破コンテストが始まろうとしていた!勇者パーティーから追放されることが望み(?)の異世界ファンタジー第四弾!!
恋に破れ故郷を捨てる若者、不意に己の過去を突きつけられた男、失業し家族を失った男、記憶をなくし己の素姓を探す青年、何事にも慎重で冒険しない若者ーー。人は旅をし、人と出会い、ここではない何処かへと誘われる。そしてその先には新しい景色が待っている。「電車屋赤城」で多くの読者を魅了した著者の最新短編集。
ハッカーとして“裏”の仕事を手掛ける太一は、依頼を受け、製薬会社に侵入してデータを盗む。依頼主である待野は、太一のような人間を束ねる組織を率いていたが、データを渡したあと、不審な死を遂げる。真相を探る太一に忍び寄る影。太一はその影と闘いながら、“もうひとつの影”と闘っていたー。
国の一大プロジェクト『王子の恋を応援したい隊』その任務は、王子とヒロインである田舎娘の身分違いの恋を成就させること。二人の恋を盛り上げるスパイス「悪役令嬢役」として選ばれたのは、国一番の令嬢(だけど、ポンコツ気味)のメリアローズ。メガネを取ると魅力が溢れだす「王子の取り巻き役」や令嬢に大人気な「当て馬役」といった仲間たちと、日々ヒロインいじめ?に精をだし、王子の婚約者(仮)にもなったというのに、王子とヒロインの仲は全く進展する様子はなくて……。一体、どういうことなのよ〜〜!?「小説家になろう」のラブコメ人気作を大量加筆修正して書籍化!
札幌近郊のホテルで殺人事件が発生した。被害者は東京都内在住の女性。北海道警から捜査協力を要請された警視庁は、被害者宅の捜査をおこなった。そこで亀井刑事がある男性の写真を発見。その男は亀井刑事の姪・典子の恋人で、典子と北海道を旅行している花井だった。事件の容疑者として浮上した花井だったが、鉄壁のアリバイがあった…。
一男一女に恵まれ、平凡ながらも幸せな家庭を築く石坂の生活は、愛猫の毒殺を機に大きく揺らぎ始める。娘の家出、息子の事故死、会社の倒産、離婚、火事…。人生のどん底で聞こえてきたのは亡き母の声。不思議な声に導かれて人生をリセットする方法を試すと、気づけば目の前には2年前の一家団欒がー。幸福の崩壊を阻止するため、石坂は記憶と経験を武器に奔走する。
急逝した娘の交際相手を見つけてほしい。くも膜下出血で倒れた娘・慧子をその男は置き去りにした疑いがあるー元高校教師の父親からの依頼で謎の男を捜し始めた辰巳。だが、慧子の友人たちは一様に言葉を濁す。数少ない手がかりは、慧子の部屋のイーゼルにあった夏の海を描いた絵。高校生時代に友人たちと共に訪ねた思い出の地らしい。15年前、そこで彼らは何を目撃したのか?辰巳は隠されてきた過去と対峙する。(表題作より)漂泊の探偵が出遭った三つの事件を所収。シリーズ第2弾。
アッコさん節、次々とサク裂! 妙に冷めている男性新入社員に、忘年会プロデュースの極意を…(「幹事のアッコちゃん」)。敵意をもつ取材記者に、前向きに仕事に取り組む姿を見せ…(「アンチ・アッコちゃん」)。時間の使い方が下手な“永遠の部下”澤田三智子を、平日の習い事に強制参加させて…(「ケイコのアッコちゃん」)。そしてアッコ女史にも一大転機が!? 大人気シリーズ第3弾待望の文庫化。
思い切ってこの旅に出てよかった。52歳のバツイチシングル、室篤子は5年交際している相手には不信感が芽生え、職場では早期退職を促されている。「この土日はいないから」とだけ相手にメールして、東京から一人で参加した移住ツアー。瀬戸の夕凪が終わった時、自身の長すぎた無風状態も変えられる気がしたー(古民家再生ツアー)。アラフィフ世代の“変化の兆し”を描く上質な5編。著者初の小説、待望の文庫化!
中沢なつきはカルチャースクール通いが趣味の平凡な専業主婦。あらゆる教室に顔を出すため周りから「フルコース夫人」と呼ばれていた。平穏な毎日を送っていたなつきと、中学生の娘・さやかに、映画出演の話が舞い込む。しかし、撮影の裏で夫が女優と浮気していることが発覚。なつき自身も懐かしい人と再会し、さらに殺人事件まで起きてしまい…。ノンストップサスペンス。
殺人事件をめぐる、加害者と被害者それぞれの独白。「殺意」は加害者がいかにして殺人者となったのか、「鬼哭」では被害者がどうして殺されたのかの思索が語られる。事件の当事者の心理に深く潜り込み、それらを圧倒的な描写力で表出させる著者の真骨頂が発揮された傑作。
10年ぶりに再会した太秦萌、小野ミサ、松賀咲。以前、自分たちが住んでいた太秦荘で『太秦探偵ミモザ』という探偵事務所を始めた3人娘だが、最新の依頼は”部屋の掃除”…。炎天下での掃除の最中、ミサがスマホを撮り出しある決意を告げるーー。自分たちを見つける、3人の夏が始まる!
代々陰陽師を輩出する家に生まれた八坂葉瑠子は、とにかくおばけが苦手。花が大好きなので花屋になりたかったが、希望は叶わず、いやいやながら陰陽師になった。さっそく日本橋で陰陽師として働き始めた葉瑠子だが、いきなり悪霊がらみの未解決事件の調査を命じられてしまう。そんな折、近所の花屋に勤めるイケメンと知り合った葉瑠子は、彼の助けを借りて、事件を解決しようと奔走する。ダメ陰陽師とイケメン花屋の凸凹コンビが織り成すハートフルあやかしミステリー開幕!
どうして又兵衛さんは初がつおを受け取らないんだろう?神田鍋町で評判の飯屋「まないた」の看板娘・おはるは、隣家のご隠居宛てのかつおを代わりに預かった。当の又兵衛は知らぬ存ぜぬと取りつく島もなく、父の千吉に聞いても口ごもるばかり。責任感の強いおはるは一人で訳を探り、又兵衛と喧嘩別れしている娘の存在を知るが…(表題作)。味良し、気分良し。おはるの笑顔が福を呼ぶ、大好評書き下ろしシリーズ第2弾!