出版社 : 双葉社
ファルグリッドとファルシスに蔓延した病をエクリクスの十賢人であるダニエラらとともに治療した薫。しかし、薫に興味を持った十賢人の一人・ガイナスが、薫を手中に収めるべく彼を指名手配にしてしまった。冤罪だから問題ないと一笑に付す薫は、アリシアとともに温泉の街・ニーグリルを訪れるがー。「小説家になろう」発、異世界医療ファンタジー。
小さいけれど、料理の味とサービスが王都で評判の宿『竜亭の宿木』。若き女将のカーラ・グライスは、実は現代日本から転生してきた元・男性だった…!カーラの料理の虜になり、毎日食事をしにくる国王のカイルや、やり手のギルド受付嬢・リリカなど、カーラの宿は今日も大忙し!「小説家になろう」発、大人気お仕事ファンタジー!
超古代遺跡を探索中、一人、天空浮遊都市へと強制的に転移させられることになったエニードは、そこで人間の美少女にしか見えない魔動人形たちと出会い、彼女たちの主人となる。身の回りの世話をしてくれる人形たちのお陰で、楽園にいるかのような日々を過ごすことになるが、エニードは家族のもとへ帰るという意思も捨て切れなかった。果たして元いた世界へ戻れるのか?-「小説家になろう」発、大人気異世界転生ファンタジー2巻が早くも文庫化!
戦場カメラマンの大城は、海外取材中に妻子を惨殺されて生きる気力を失い熱海に隠棲した。ある日、助けを求めてきた少女、千種を保護した縁で、大城は金沢に本部のある救命組織ライフリンクまで彼女を送り届けることになる。ライフリンクの活動に共感した大城はしばらく金沢に滞在するが、台風一過の翌朝、能登金剛ヤセの断崖下の海に自殺防止ボランティアの樽井が死体で浮いているのが発見される。一方、警視庁捜査一課の棟居は、捜査本部が縮小した後も大城の妻子が殺害された事件が気になっていた…。
警視庁保安課の上月は、中国人売春組織の摘発から“赤い虎”を知る。中国語の通訳捜査官・城は、池袋で起きた殺人事件から“赤い虎”に迫る。そして、ある男は、“赤い虎”に接触する…。警察小説の進化系!
寂れた団地で人々の心の隙間を埋めるように広がる新宗教“ゆかり”。大企業スザクに勤める六三志は、自社の顧客を守るため、教団潰しを命じられた。ところが若き教祖・禅祐は、宗教を用いて金儲けをたくらむ頭脳派。信者の前で正体を暴こうとする六三志の告発をかわしてしまう。教団の存亡を賭け、どちらが住民の支持を得られるのか、激しい心理戦が始まった!気鋭の放つ傑作長編ミステリー。
高校を卒業した葵は、舞事、念願の京都府立大学に合格した。清貴も京大大学院を卒業し、ようやく2人の仲も縮まるかも…と思っていた矢先、なんとオーナーの一言で、社会勉強のため清貴は京都の街の外に修業に行くことになった。最初の修業先は、八幡市にある松花堂美術館。大学が休みの日、葵は同級生の香織と一緒に、こっそり清貴の様子を見に行くが、そこで思わぬ事件が3人を待っていた!?-大ヒット・キャラクター小説、第8弾!
『美女と野獣』のような恋を夢見る女子高生ひなたは、クラスメイトの塚田くんに絶賛片想い中。ある日、カラスに襲われていた子猫を助けるが、その正体は塚田くんの親友で失踪していた学校一のイケメン・祐星だった!魔女によって猫にされた祐星が人間に戻るためには、愛する人とのキスが必要だという。そんな彼と同居するはめになったひなたにも、次第に魔女の手が迫り…!現代版『美女と野獣』の物語。
大手事務所から独立し、芸能事務所を立ち上げた佐々木賢治は、唯一の所属タレント・前川奈央を売り出すべく、六本木を夜な夜な歩き回る毎日。狙うは日本音楽大賞の新人賞だ。奈央は大手化粧品のキャンペーンガールに選ばれるなど、順調に階段を上っていったが、ライバルの芸能事務所から思わぬスキャンダルを仕掛けられてしまう。己の才覚と下半身を武器に、芸能界をのし上がる男を描く、書き下ろしショービズエロス。
早瀬美枝が週末の夜に思いがけず再会したのは、7年前の教え子だった。当時の忌まわしいできごとは、美枝の中では甘美な記憶になって残っていたのだが(「指の記憶」)。妻の性生活への不満をその女友達から打ち明けられた高倉は、真実を探ることに(「イケない女」)。そのほか、6年前に別れた元妻との不思議な逢瀬など、6編の艶めく作品を収録した珠玉の傑作官能短編集。
吉田伊知郎の唯一の慰めは、勤め帰りの至福の一杯。長年連れ添った妻に去られたやるせない記憶は、いつしか彼を大人の男に成長させていた。今宵もひとり酒を楽しむ伊知郎の前に、悩める美女が現れる。盃を重ね、飲むほどに酔うほどに心と体を開いていく二人。切なくも淫らな夜が更けてゆくー。人生のほろ苦さ、男女の愛しさを情緒豊かに描く“遅咲き大型新人”、渾身のデビュー!
直心影流の達人・坂崎磐音の嫡子空也は十六歳で武者修行に出た。最初の地、薩摩での修行を終えた空也は肥後国へと戻る。人吉城下にあるタイ捨流丸目道場の門を再び叩いた空也は、山修行を思い立ち、平家落人伝説が残る秘境・五箇荘へと向かう。その頃、薩摩では不穏な動きを見せる東郷示現流の一党が、空也に向けて次なる刺客を放とうとしていた。シリーズ累計2000万部突破の「居眠り磐音 江戸双紙」に続く新たな物語、波乱の二番勝負が開幕!
友垣を見舞いに品川に行くと言い残し、秀士館から姿を消した医者の雄哲。さらにその後を追うように、雄哲の助手だった一之輔も行方を晦ました。二人を案じる湯瀬直之進ら秀士館の面々は、南町同心の樺山富士太郎と中間の珠吉に品川での探索を依頼する。一方、倉田佐之助と秀士館教授方で薬種問屋古笹屋のあるじ民之助は江戸を発ち、川越街道を北上していた。書き下ろし人気シリーズ第三十八弾。
一俵でも禄高が減れば旗本に格下げになる、ぎりぎり一万石の大名、下総高岡藩井上家に婿入りすることになった竹腰正紀はまだ十七歳の若者だ。正紀は、高岡藩江戸上屋敷を訪れたおり、堤普請を嘆願する百姓と出会い、二千本の杭を調達する約束を結んでしまう。まだ婿入り前にもかかわらず、高岡藩のために奔走する日々が始まった!待望の新シリーズついに開幕!
貧乏御家人の次男、衣笠半次郎は「厄介」といわれる冷や飯食いの身。家督を継ぐこともできず、いろいろな奉公に出るが、直情径行な性格が災いし、すぐに職をしくじっては口入屋に泣きつくことを繰り返していた。そんな半次郎に口入屋はかわら版の文章書きの仕事を斡旋したのだが…。
拙者は猫でござる。あちきはねこでありんす。あっしはネコでござんすーお江戸の猫は知っている。生きる喜び、生きる悲しみ、さだめの苛酷さ、この世の情け。愉快で気ままでときどきホロリ、名前はなくとも誇りはある。映画『武士の家計簿』脚本家・柏田道夫が描く、心がモフッと温まる傑作時代小説シリーズ第一弾!