出版社 : 双葉社
妊娠組に留守を任せ、ユキたちは魔力枯渇の原因を調査するために新大陸へと向かった。調査は順調に…とはいかず、亜人たちを率いてジルバ帝国と敵対することに。マーリィ率いるジルバ帝国軍を圧倒的力で撃退するが、彼女たちが持つ「魔剣」が、どうも魔力枯渇問題と関係ある様子。新大陸と魔剣をめぐる、ユキたちの冒険が始まったー「小説家になろう」発、大ヒット迷宮運営ファンタジー第七弾!書き下ろし番外編「魔剣とアイス」を収録!
極度の魔力不足で、グールになった身体を維持できなくなっていたシランは、その事実をひた隠しにしてきた。それを知った孝弘は、魔力供給の手段として彼女に自身の血を飲ませ、無理を続けてきた少女を救う。無事問題を解決した一行は、ついにシランの故郷にたどり着く。しかし、そこで目にしたのは村人を襲う聖堂騎士の姿だった。孝弘たちは、人々を守るべく剣を取るー「小説家になろう」発、異世界ファンタジー待望の第十弾!シラン視点の書き下ろし番外編「少女初心者」を収録!
アルたちの住むメイギスに頻繁に魔物たちが攻めてくるようになった。その度に魔物を撃退するものの、魔物に攻められやすいという悪評は瞬く間に広まり、市場は大混乱。そんな時にアンティスブルグという国がメイギスに救いの手を差し伸べる。友好の証として、王女ファルと相手国の王子との婚姻話が進むのだったがー。農民になりたかった少年が、なぜか別方向へと人生を歩み出す、最強農民ファンタジー!!
「-ボクは災いを呼んじゃうからさ」。次なる復讐対象を追って、聖都シュメルツを訪れた伊織とエルフィ。偶然出会ったはずの謎の少女は、自らを「災いを呼ぶ存在」だと告げた。すぐに聖都を立ち去った方がいいと言う少女の警告を無視し、復讐対象である錬金術師夫婦を狙う二人だが、そこに「英雄アマツ」の亡霊が現れー!?クズに復讐してスッキリすることで話題の、「小説家になろう」発大人気復讐ファンタジー第四弾!
ついに人間と魔族の戦争勃発!?時空魔法を操るうちに、ドレアドス王国と魔族の対立の裏で、オークの軍団が暗躍していることに気づいた誠司(30歳・童貞SE)。ドレアドス王国の王女エレナと貴族令嬢リルラと共に、大量のオークに狙われたイケブの街を守ろうとするが…。曲者だらけの魔法使い部隊やワケありの魔王も加わって、戦況はますます混迷!!果たして誠司は戦争を回避できるのかー!?「小説家になろう」発、大人気ファンタジー第三弾。
あの人の内部には、淀んだ流れがあったー。28歳の井出菫は、かつて恋人に撮影を許したヌード写真が、ネットにアップされていることを偶然発見する。その恋人、垂井光成は菫の家族や仲間の前では見せないが、どこか不安定な危うさを秘めており、ついていけなくなった菫から別れを告げた。しかし、なぜ6年も前の写真が出回るのか。苦しみの中、菫は光晴との付き合いを思い起こす。初めて意識したのは、二人して渋谷から暗渠を辿って帰った夜だった…。菫の懊悩と不安をすくいとりながら、逆境に立ち向かうしなやかな姿に眼差しを注ぐ、清々しい余韻の会心作。
箱館にて洋式帆船造りの名匠と謳われた船大工の続豊治。だがある不運から、船大工の職を離れ、一介の仏壇師として二十年余りを過ごしていた。世は明治へと移り変わり、ひっそりと暮らす豊治のもとを伊豆の船匠・上田寅吉が訪ねる。寅吉との対話により、齢七十を過ぎたその胸に、船造りにかける熱い想いが再燃する。-『鳳凰の船』江戸の残映が色濃い明治初期の函館を舞台に、人々の心情を細やかに描きあげた五編。
オタクな事務員・早川涼子がグレイシス王国第七王子・ハーシェリクに転生し、七歳となった春、帝国軍が侵攻してきたとの知らせが王都を揺るがす。それと同時にハーシェリクの懐柔にも暗殺にも失敗した大臣の次の魔の手がハーシェリクと仲間たちに忍び寄りー。
奈々子は恋人はいないが、喫茶店「南十字星」のウエイトレスとして皆に愛されている。ある日、何か訳がありそうな美女が店を訪ねてきた。話を聞くと新婚旅行先のドイツではぐれた夫の行方をずっと捜しているらしい。同情していた奈々子だったが、なぜか彼女らと一緒にドイツへ行くことになりー。異国で待ち受けていたのは、奈々子たちを襲うあやしい影と衝撃の事実!さらには恋の気配も!?青春サスペンス。
癌で入院している会社の後輩。上司から容態がよくないことを知らされ、伝えてほしいことがあると言われた私は、激しい抵抗を感じながら病院に行く。そして病室を前に、逡巡した。-このまま帰ったほうがいいのかもしれない。なぜなら…(「みつばち心中」)。みつばちのほか、金魚、蜥蜴、猿、孔雀が短編の題名になった作品集。そのどれもが重く、切なく、登場人物たちの「その後」が気になる恋愛小説。
幼い頃から共にボールを蹴ってきた修平、文雄、靖春の3人の人生は、高校3年のインターハイでのひとつのプレイをきっかけに一転する。-22年後、現役のプロサッカー選手として未だ戦い続ける修平の前に文雄が姿を現し、警察官となった靖春は警戒を強める。文雄はサッカー賭博をシノギにしており、中国の黒社会との付き合いも噂される捜査対象者だった。修平のキャリアを守るため、文雄を調べ始めた靖春は、やがて、22年前に端を発する殺人事件に辿り着く。逃れられない過去に苦しみながらも、人生に立ち向かう男たちを描く激情と働哭のクライムノベル。
警視庁保安課の上月は、中国語の通訳捜査官・城とともに違法賭博の摘発に向かう。上月は、拳銃所持などにより逮捕した李の供述から、梁という男を追う。一方の城は、同じく李から「竜生九子」なる中国人組織の存在を聞かされ、独自のネットワークを駆使して組織を探る。捜査は有機的に広がるが、それと歩調を合わせるように事件の闇も深くなっていく。-日本に生きる中国人の諸相を鋭く活写。事件はもちろん、上月と城の私生活も巧みに織り込んだ、これまでにない警察小説。
初老のマスターが営むその小さなバーには、酒の種類がひとつしかないという。出されたグラスの美しさに驚いていると、マスターは酒の名前を告げた。口に含んだとたん、目の前に海の景色が広がってー。(「海酒」)不思議なのに懐かしさを感じさせる、新世代ショートショートの傑作集。一話5分で楽しめる、夢と驚きに満ちた世界がここに!
父親が失業したため、住み慣れた東京から父の故郷である日本海の四葉島に移り住んだ高校生の鳥羽心一。都会への未練を捨て切れずにいる心一は、ある日、蔵で古い自転車を見つける。なんと、その自転車には死んだばあちゃんの神様が宿っていた!?一目惚れをした同級生の女の子のために、強く願って漕げば好きな場所に行けるという、不思議な力を持つ“ババチャリ”で奮闘する心一。海に囲まれた離島で、都会っ子高校生が奇跡を起こす!?
神さまも癒やされる絶品料理、お出しします!金曜の夜にだけ現れる、不思議な屋台『なごみ亭』。神さまの使いであるお狐のコンが客引きするのは、人間だけとは限らない。感謝の気持ちを伝えたい子ギツネ、コンの過去を知る豪快な天狗、人間に片思いする姫神、家出中の女神さま…。そして、明かされる「なごみ亭」誕生の秘密とはー。おいしい料理が、バラバラだったせつない想いをひとつにする。優しい涙が溢れ出す大人気シリーズ第3弾!
離婚して2年、風俗通いにも飽きたが再婚する気のない恩田忠司は、純粋にセックスだけを楽しめる人妻との関係を求めていた。そんなとき、シティホテルのラウンジで争っている男女に出くわす。女は、2カ月前に歯の痛みに耐えかねて飛び込んだ歯科医院で治療してくれた人妻女医・吉永美智子だった。彼女に誘われるまま一夜かぎりの関係を過ごした後、恩田に人妻との逢瀬のチャンスが次々と巡ってくるのだが。書き下ろし長編人妻エロス。
不動産業を営む男が老獪な不動産王から土地を売ってもらうのと引き替えに、渡された風変わりな色合いの下着に見合う女性を用立てるべく奔走する(「その色の名前も知らない」)。黒だけを使った独特の油絵で評価を得た画家の作風の裏には、今も変わらぬ高校時代の恩師への恋慕があった(「彩りを持たない矢崎はじめ」)など、第一線の人気作家による書き下ろし官能アンソロジー。
ある夜、幻宗と新吾は、刀傷を負った侍の手術に往診した。翌朝、同じ屋敷を訪れた新吾は「怪我人などおらぬ」と、門番に追い返される。一方、順庵の患家では、内儀と手代が駆け落ちするという騒動が持ち上がっていた。新吾の周りで起こったまったく無関係な二つの出来事が奇妙に絡み合っていく…。書き下ろし青春時代小説、シリーズ第六弾!!