出版社 : 双葉社
寛永寺御上覧試合に東海代表として出場が決まったものの、未だ負傷した右腕が癒えない湯瀬直之進は、稽古もままならず、もどかしい日々を送っていた。続々と各地の代表が決まる中、信州松本で行われた信越予選では、老中首座内藤紀伊守の家臣室谷半兵衛が勝ち名乗りを上げる。だが、江戸では内藤家に仕える中間の首なし死体が発見され、内藤紀伊守の行列を襲う一団が現れた。不穏な気配が漂う中、遂に御上覧試合当日を迎える!人気書き下ろしシリーズ第三十七弾。
北町奉行所例繰方同心の白縫半兵衛は元岡っ引の半次を伴い、かつて手先を務めていた役者崩れの鶴次郎の墓参に下谷大興寺を訪れた。その帰り、鎌倉河岸のお夕の店に立ち寄った二人の前に、博奕打ちに追われる若い男が現れる。一方、数日前に病死した定町廻り同心の死因に不審を抱く吟味方与力の大久保忠左衛門は、半兵衛を用部屋に呼び出し、内々に探索するよう命じるが…。“知らぬ顔の半兵衛”の粋な人情裁きを描く、書き下ろし新シリーズ第一弾。
溺れる犬を助けて役宅に連れ帰った放蕩同心、八巻卯之吉。銀八や美鈴からまたいつもの遊興かと呆れられるものの、吉原通いも忘れるほどの犬可愛がりは止まるところを知らず、ついに自らを「お犬掛」と称して恵まれない犬の救済に乗り出す。奔走する卯之吉の前に、大事件ならぬ犬事件が起こるー将軍の愛犬“お珠様”が行方知れずになったのだ。累計六十万部突破の大人気シリーズ!
お神楽一家の賭場からの帰りに同道した左門は、数人の集団が武家を襲撃している場面に出くわす。目撃者を排除すべく、こちらに刃を向ける襲撃者たちをあっさり返り討ちにした左門だが、この深夜の刀争の背景に興味を覚え密かに調べを進める。一方、副頭目の轡田兵庫が左門に討たれ、活動に停滞を来していた赤鞘組も、捲土重来を期し、動き始めるー。天下無双の無頼漢、三日日左門の活躍を描く、人気シリーズ第八弾!
突如意識を失い、高熱を発する奇病が発生した。その原因、治療法とも不明。さらに奇妙なことには、鬼仙院と名のる修験者の祈祷で、その症状はピタリと治まったのだ。鬼仙院は、大黒天魔王の祟りだと言うのだが、幻宗、新吾らは何らかの毒薬と解毒剤が使われたと睨む。奇病の真相を暴くべく、そして一方では行方知れずの香保を捜しながら、新吾は江戸の街を疾走する!書き下ろし青春時代小説、シリーズ第五弾!!
ちょっとしたことにすぐ感動して、涙を流すことから、手習い所「長楽堂」の子どもたちから「泣き虫先生」と呼ばれ、すっかり人気者になった三好小次郎。そんなある日、長楽堂の子どもたちが「近所の荒れ寺に幽霊が出た!」と駆け込んでくる。幽霊話など取り合わない小次郎だが、子どもたちのあまりに真剣な様子に、自ら屋敷を探りに行くことにする。話題の新シリーズ、二カ月連続刊行第二弾!
戦場にて運命の再会を果たした、アルシオン王国のユウヤ・クロスフォードと、レグルス王国の使徒にして、「白光の薔薇姫」の異名を持つエルトリーシャ・ロードハイムは、マグドリアの侵攻を受けるアルシオンの救援へと向かう。ユウヤは交戦中のアルシオン軍と何とか合流し、マグドリアの攻撃を阻止しようと図るのだったが、そこにはまたしても、あの黒き強敵の姿がー。異世界の大陸・エリアールを舞台に、「使徒」と呼ばれる神秘の者たちをめぐる戦いを描くファンタジー戦記第二弾!!
「残業代、なにそれ美味しいの?」。スマホの定額使い放題がごとく酷使され続けたアラフォー社畜・松田毅は過労死した。せめて生まれ変わったら、ホワイトな会社で穏やかに過ごしたいという思いを抱いてー。死後の世界で、松田は神様にファンタジー世界への転生を告げられる。土魔法のチートをもらい、最強のゴーレム魔法が使えるエルフに転生した松田は、今度こそ念願だったホワイトな生活を手に入れられるのか!?人間不信の元社畜が、従順な“知性ある秘宝”である終末の杖と無邪気なワンコ少女と繰り広げる、人生やり直し英雄譚開幕!
最後の四天王・亡霊王ディアスネグスと戦闘を始める賀谷和久と仲間たち。だがその最中、一行はまたしてもどこかへと飛ばされてしまう。転移してしまった先、それは東京だった!?四天王に魔王、そして謎の少女・カヤも登場し、怒濤の大展開を迎える「小説家になろう」発、大人気サバイバルファンタジー完結巻!!書き下ろし番外編「結婚式」「黒豹急行」も収録。
伯爵家の次男として異世界へ転生した、雨宮裕弥ことリオン・グランシェス。スフィール家の暴挙により絶体絶命のピンチに陥ったリオンとグランシェス家だったが、アリスティアの活躍もあり、その難局を乗り越えた。騒動の終結後、グランシェス家再興のため、内政会議をひらくリオン。生産力の低下、口減らしに売られる領内の子供たち、炎上した屋敷の修復等々、問題は山積みだった。そこでリオンは、改善の一手として、領内に学校を作ることを提案するのだがー。「小説家になろう」発、幸せを求める少年と自重しない異世界姉妹の物語、待望の第二弾!
いよいよ本格的に魔法学園での教師生活がスタートした誠一。しかし、誠一が受け持つFクラスは、ひと癖もふた癖もある問題児たちばかり。何より、彼らは魔法が使えないというハンデを抱え、学園内で最弱の劣等生扱いされていた。そこで誠一は手始めに、持ち前のチートな能力で彼らに魔法を習得させようとするのだがー。校内対抗戦で、最底辺が下剋上を巻き起こす!?陰謀うずまく魔法学園を舞台にした、大人気シリーズ待望の第6弾!!
人生で大切なことはすべて深夜のラジオが教えてくれた。夜更けに、ラジオのスイッチを入れる。きょうも一日、いろいろあった。みんな、どんな事情を抱え、なにを考える?私たちは、精いっぱい生きている。実在するラジオ番組に耳を傾ける人々の人生を切り取った哀歓5篇。
青梅の精神科病院で殺人未遂事件が発生した。被害者は入院患者の千石典子。容疑者として浮上した男性が、松島海岸で遺体で発見された。殺人事件の捜査を進めていくと、東日本大震災で沈没し、海底から引き揚げられたグズマン二世号の客室から発見された大量のプラチナ事件と繋がり、十津川警部がそこに潜む闇資金の謎を追う。
警察は、自ら身柄保護を求めてきた少女を保護した。少女には明らかに暴行を受けたあとがあった。その後、少女と同じマンションの部屋で暮らしていた女性を傷害容疑で逮捕するが、その女性にも、暴行を受けていたと思われる傷があった。やがて、少女が口を開く。お父さんは、殺されましたー。単行本刊行時に大反響を呼んだ問題作がついに文庫化。読者の心をいやおうなく揺さぶる衝撃のミステリー。
銀座ホステス絞殺事件で、担当検事の江木秀哉は捜査に関しての疑問を呈したものの、彼の話に耳を傾けたのは高須刑事だけだった。くしくも高須は、二十年前、秀哉の父・秀蔵とともに、迷宮入りしたある殺人事件の捜査にあたっていた。名刑事と謳われた秀蔵は余命半年の診断をうけ、今は病床にある。一見無関係なふたつの事件が絡み合っていく…。父子の深い絆を描いた感動のミステリー!
桐生極は小学五年生。いつも周囲にずれを感じているが、なぜなのかよく分からない。どういう局面でも腑に落ちないし、落ち着かない。でも、油断はしていない。ただひとつだけ分かっているのは、いまここで間違ったら、先々どんくさい人間になりかねないということだー。世界と向き合い始めた少女の日々の観察と分析をシニカルなユーモアで描く成長小説。
バス整備士の江井徹は、横須賀の地下壕で拾った旧日本軍の戦闘機の破片が高値で落札され、俄然“お宝探し”に興味を持つ。しかし、江井は知らず危険に近づいてしまっていた。米軍・自衛隊の管理区域周辺をうろつく江井を、正体不明の連中が襲い始める。一方、首相訪朝に絡む秘密任務など、数奇の警察官人生を送ってきた警視庁公安部の石渡秋彦は、江井の行動確認を命じられる。横須賀出身の石渡も、この土地特有の“捻くれ者”の一人であったー。
ブロークンアローとは重大な核兵器事故のことを指す米軍の符牒である。ベトナム戦争時に、事故に伴って横須賀に核が運び込まれ、今も米軍・自衛隊で核を共有しているという驚くべき話を石渡は聞く。その秘密保持に携わる特殊機関が存在することも。命を狙われ続ける江井に、彼を守ろうとする勢力も現れ、まさに死力を尽くした戦いが勃発。特異な歴史風土を持つ横須賀に蠢く、驚愕の機密と野望とは?スリリングかつ痛快な大スペクタクル活劇!
神様や妖怪をゲストとして迎える出雲のお化けホテルに就職した時町見初。ある日、見初のもとに嬉しい一報が届く。親友の平野由衣が、アシスタントを務める有名漫画家とともに出雲に来ることになったのだ。久々の再会に喜ぶ見初だったが、どうやらその漫画家は、一癖も二癖もある人物のようでー。全国の神様が集う神在月に恋模様きらめくバレンタインと、今回もイベント盛りだくさん!笑って泣けるあやかしドラマ、待望の第二弾!