出版社 : 双葉社
精霊の里を悩ました感染症を特製のシルクレープで見事完治させたクルト。里の特産品である絶品の果物も得ることができ、クルトは笑顔で領地へと戻ってきた。しかし、帰郷したクルトを待ちうけていたのは、大貴族レナリール公爵からの無理難題でー。竜車に乗って空をかけ、公爵家の晩餐会を取り仕切る!?甘いお菓子で異世界の人々を魅了する「小説家になろう」発スローライフファンタジー、待望の第三弾!
深夜ラジオだけが世界との接点だった。それで十分だった。伝説のハガキ職人せきしろが自身の「あの頃」を描いた自伝的小説。
どこにでもいる社会人、大野晶は自身が運営するゲーム内の「魔王」と呼ばれるキャラにログインしたまま異世界へと飛ばされてしまう。そこで出会った片脚が不自由な女の子と旅をし始めるが、圧倒的な力を持つ魔王を周囲が放っておくわけがなかった。魔王を討伐しようとする国や聖女から狙われ、一行は行く先々で騒動を巻き起こす。見た目は魔王、中身は一般人の勘違い系面白ファンタジー!-「小説家になろう」発、ネット小説大賞受賞作!書籍版書き下ろし番外編「追憶、或いは接続、埋葬される世界」を収録。
ムッツリ魔法師・リリーナの勧めでレイボルト魔法学園へと行くことになったレインとマリナ。入学早々、身分の高い三公のミーユにいろんな意味で「恥」をかかせたレインは学園の貴族子弟から目をつけられ、彼らと決闘するハメに。ところがその決闘は、本人同士が戦うのではなく、自分の選んだ奴隷同士を戦わせるというルールでー。幸か不幸か、加減を知らない英雄に育てられた転生者レインが繰り広げる、とってもラブでエッチな規格外れファンタジー!!
ライフライン完備の快適な自室ごと異世界へ召喚された元社畜のニート、霧野ユウ。ユウはAmozon(ネット通販)で買った物が異世界まで届くというチート能力を駆使し、街を襲った魔族を見事撃破した。だが、そんな彼を悩ませる問題があった。それは買い物をするための日本円が、ほとんど残っていないことだった。そこでユウは巨乳エルフのエフィルを使い、より刺激的な動画を作成し、お金を稼ごうとするのだが…。ネット通販で買えるものだけで異世界をサバイバルする大人気ファンタジー作品、待望の第二弾!!
ファルス王国の赤竜騎士団を撃破した功績により、魔王軍第八軍団軍団長に昇進したアイクのところに、ドワーフの元国王・ギュンターがやってくる。聞けば、犬猿の仲であるエルフ族の王から、魔王軍との間を取り持ってほしいという内容の書状が届いたという。エルフが魔王軍に近づく目的は?そしてアイクが出した答えとはー。なぜか魔王軍幹部として働く主人公(人間)が活躍する、「小説家になろう」発、大人気魔界転生ファンタジー。
ニート生活の不摂生がたたって俺は突然死し、目が覚めると魔法の存在する異世界に転生していた。辺境の村の領主の息子として生まれた俺は、美しい母親、巨乳のメイド兼乳母、血の繋がらない美人妹らに囲まれて、第二の人生を謳歌する。赤ちゃんの頃から訓練したおかげで得た絶大な魔力量と、現代知識を駆使して、異世界での開拓&冒険は進んでいくが…!?-「小説家になろう」発、大人気異世界転生ファンタジー!文庫版書き下ろしパート「チートな大規模農場」を収録!
自転車で蛇行運転をしていた青年が、警察官に捕まり、取り押さえられているときに死亡した。警察官の暴行を目撃した複数の人間がいるにもかかわらず、県警は正当な職務だと主張するのだった。青年の父親の依頼で水木弁護士が動いたのだが…。
41歳の黒崎竜司は元敏腕刑事で、訳あって探偵に転職した。事務所ではハードボイルドを気取っているが、実は女性とまともに付き合ったことがない草食系なのだ。結婚相談所のアドバイザー・城戸まどかは親身にサポートしてくれる。しかし、妙にマジメな性格が災いしてか、誤解あり、判断ミスあり、運はナシで、道のりは険しく…。竜司の婚活に未来はあるのか!?
ゴブリンに加え、コボルトたちもシアナ計画に引き込むことに成功したネフェルティマ。兄のラルフリードと王太子ヴィルヘルトとともに次に訪れたのは、魔物の目撃情報が増えているジグ村。三人は目撃情報が寄せられた海に向かったが、それぞれが目にした魔物の姿かたちが違っていて!?大人気、異世界もふなでファンタジー待望の第三弾!!書き下ろし番外編『森鬼、初めてのサファリパァーク♪』を収録!!
ダム工事の現場で、縄文人男性と弥生人女性の人骨が発見された。二体はしっかりと手を重ね、互いに向き合った姿であった。三千年近く前、この男女にいったいどんなドラマがあったのか?新聞記者の佐藤香椰は次第に謎にのめりこんでいくー。紀元前七世紀、東日本。谷の村に住むウルクは十五歳。野に獣を追い、木の実を集め、天の神に感謝を捧げる日々を送っている。近頃ピナイは、海渡りたちがもたらしたという神の実“コーミー”の噂でもちきりだ。だが同時にそれは「災いを招く」と囁かれてもいた。そんなある日、ウルクは足を踏み入れた禁忌の南の森でカヒィという名の不思議な少女と出会う。
“コーミー”は暮らしを豊かにする神の実か、それとも災いの種なのか。禁忌の南の森に入ったウルクのピナイ追放が決まった。だが裏ではコーミーを手に入れてくれば帰還を許すという条件がつけられる。初めて目にする村の外、ウルクは世界の大きさを知る。しかし、そんな彼を執拗につけ狙う存在がいた。金色の陽の獣・キンクムゥ。圧倒的な力と巨躯を持つ獰猛な獣に追い詰められたウルクは、ついに戦いを決意するー。一方、新聞記者の佐藤香椰は、死してなお離れない二体から、ある大切な人を思い出していた。第5回山田風太郎賞受賞作。
こわがりなのに、大学の推理小説研究会に入ってしまった「僕」と、ミステリが大好きな中学生の「先生」が、身のまわりで起きるちょっとした「?」を解決していく“二葉と隼人の事件簿”シリーズの第2弾。前作『先生と僕』同様、ふたりの活躍に加え、ミステリガイドとしてみなさんを愉しいミステリの世界へと導く!
スマート泥棒ー略してスマドロは、閑静な住宅街で白昼堂々、鮮やかな手口で盗みを働き、世間を騒がしている。物語は、ある主婦がスマドロの話題から、自分の半生をどこの誰ともわからぬ電話の相手に延々と喋り続けるシーンから始まる。新たな語り手が登場する度に、彼女をとりまく複雑な人間関係が見えてくる。パズルのようなミステリーの最終章に待ち受ける真実とは!?第35回小説推理新人賞を受賞したデビュー作!
市民楽団のヴァイオリニスト・宇田川匠は、同じ楽団の涌井朱音と懇意になり、ある夜、19世紀のメキシコで起きた「死者の日」の出来事を語り出した。それは人の精気と能力を奪い、永遠に生きる夜の種族が人間の女に恋をするという信じがたい物語だった。現代の東京と19世紀のメキシコー交差する二つの物語の結末は、幸せか、破滅か…。魂を揺さぶる幻想ミステリー。
恋人も仕事も失い、伊勢神宮に神頼みにやってきた谷原芽衣。事もあろうか、駅から内宮に向かう途中に有り金を盗られた芽衣は、泥棒を追いかけて迷い込んだ内宮の裏の山中で謎の青年・天と出会う。一文無しで帰る家もないこともあり、天の経営する宿『やおよろず』で働くことになった芽衣だが、予約帳に載っているのは市杵島姫や磐鹿六雁など聞きなれない名前ばかり。なんと『やおよろず』は、お伊勢参りにやってくる日本中の神様御用達のお宿だった!?
妹とともに、両親の遺した定食屋を継ぐことになった高坂哲史。ところが哲史は料理がまったくできず、妹に怒られてばかり。ふと立ち寄った神社で、「誰かに料理を教えてもらいたい」と愚痴をこぼしたところ、なんと神様に、この世に未練を残した魂を憑依させられてしまった。神様曰く、魂から料理を教わる代わりに、その魂が望む相手に料理を振る舞い、未練を解消してやってほしいということでー。思い出の味を繋ぐ、五編の心温まる物語。
高校三年生の夏休みに入ってすぐ、友部僚太の家の隣に引っ越してきた沢井美菜は画家で、最愛の人を亡くした未亡人だった。その夜、自室の窓から美菜の寝室を覗き見ることができると知った僚太の眼に、バスタオルを巻いただけの姿の美菜が現れる。反対側の隣に住む、幼馴染みの大学生川村彩香の母もまた、未亡人だった。実力派による傑作エロス。
妻が旅行で不在のあいだ、実家に戻った作家が、犬の散歩の際に訪れた河原で、のっぺらぼうの奇妙な人形を拾う(「人形」)。小さな箱を携え、エーゲ海の船旅に参加した男が、いけすかないアベックの殺害を企てる(「エーゲ海の殺人」)など、歴史ある日本推理作家協会賞を受賞し、ミステリー界が誇る作家六名による、奇異で妖しい物語を収録した珠玉作短編集シリーズ第四弾。