出版社 : 地方・小出版流通センター
風の橋風の橋
アイヌ民族とともに生きる架け橋はなにか…。現代の読者に鋭く問いかける。若者ジンが夢を抱いて北海道に渡ったのは、15歳の春。しかし、その豊かな大地は、激動の時代に生きぬく誇り高いアイヌ民族の故郷でもあった。
背信背信
明治37年、貧しい農家に生まれたヨシノは、身体の弱い母の代わりに弟妹の面倒をみながら成長する。14歳のとき、札幌で製麻工場を経営する野田家に女中として奉公に出た。そこにはヨシノと同じ年齢のお嬢さん・廣子がいた。裕福でおおらかな野田家の雰囲気や、教養の差による価値観の違いに揺れながら成長するヨシノ。一方、廣子は何不自由なく、のびやかに青春を謳歌していた。廣子には、ひそかに想いを寄せる人が…。もし、あの時、手紙が届いていたら…。心の中に消えることのないかすかな痛みを抱きながら、二人の少女はそれぞれの人生を歩んでいく。
カレワラタリナカレワラタリナ
「カレワラ」はフィン民族が幾世紀にもわたって詠い、語り伝えてきた一連の長大韻文民族叙事詩である。1966年マルッティ・ハーヴィオは「カレワラ物語」と称する散文物語を編纂した。本書はその「カレワラ物語」に準処した翻訳であり、韻文叙事詩「カレワラ」への入門書でもある。
復讐するは我にあり改訂新版復讐するは我にあり改訂新版
甦る連続殺人の恐怖。列島を震撼させ、捜査陣を翻弄し続けた稀代の凶悪・知能犯罪を綿密な取材で再現したノンフィクション・ノベルの金字塔。直木賞受賞作を大幅改稿した決定版。