出版社 : 教育評論社
ヤージュンと犬の物語ヤージュンと犬の物語
過酷な時代を生きた普通の家族、 純朴に生きる少年少女、 飼い主に忠実な二匹の犬、 時代の波に翻弄されながらも、生きることを諦めず、時にぶつかり、友情を育み、ともに成長していく。 (あらすじ) 1950年代後半の中国北西部の貧しい農村、五尺鋪(ウーチープー)。近くには黄河が流れる。この村で父と暮らす中学1年の劉火(リューフォー)は母親を洪水で失い、親友は犬の大黄蜂(ターホワンフォン)だ。村に越してきた同じ年の少女亜軍(ヤージュン)と就学前の弟亜洲(ヤーチョー)、そして犬の坦克(タンク)。後にヤージュンの親友になる小蘭(シャオラン)は吃音のある引っ込み思案の女の子。四人はいつの間にか仲良くなる。 その頃、毛沢東主席は「大躍進政策」を提唱。中国の農村では一挙に共産化が進み、人民公社や共同食堂ができる。国内の鋼鉄の生産量を上げるため、農村では競い合うように土法炉(溶鉱炉)が作られる。レンガで作った炉は温度が上がらず、村人たちは策を練るが……。少年少女にも次々と不幸な出来事が訪れる。 本編、あとがき、解説
甫水井上円了漢詩集甫水井上円了漢詩集
江戸末期、越後の末寺に生まれた“井上円了”(東洋大学の創立者)。「文明開化」、青春ともに真っ盛り。15歳(明治5年)から12年間にわたって綴った漢詩557首の完全翻訳版。「明治」に啓かれそして「明治」を啓かんと欲した一人の青年が、静かに熱く詠う。
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