出版社 : 未来社
南欧怪談三題南欧怪談三題
『カルメン』で知られるP・メリメや『山猫』のG・T・ランペドゥーザ、A・フランスが織りなす、南欧を舞台にした選りすぐりの怪奇譚を軽妙な文体で訳出した一冊。日本の怪談では味わうことのできない異なる怖さと異様さが満喫できる。
緑色のカーテン緑色のカーテン
長編小説『白痴』は、どのように構想され熟していったのか。深い洞察力、息を呑む展開、物語のクライマックスへ誘う「一枚の絵」。「緑」をキーワードにスリリングに解き明かす『白痴』の中の謎。
カール五世の前に立つラス・カサスカール五世の前に立つラス・カサス
スペインによるアメリカ原住民への暴虐を暴露した「インディオの父」=ラス・カサスを主人公とする歴史小説。ドイツの良心といわれた国内亡命者シュナイダーのナチへの抵抗文学の代表作。国際先住民年にふさわしい一冊。訳者による「シュナイダーの生涯と作品」を付す。
人類人類
1944年6月1日、政治犯としてゲシュタポによって逮捕ー。言語を絶する災厄のさなかにあってなお「人間」という恐るべき種への透徹した、無私の眼差し。若い日をアンテルムとともに闘った妻マルグリット・デュラスの自伝小説、『苦悩』の原証言でもある戦時下ドキュメント小説の極北。
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