出版社 : 未来社
イタリアを代表する作家・詩人・劇作家であるダーチャ・マライーニによる短篇集。お話をせがんだ女の子への手紙のなかで描かれる個性あふれる犬たちの、そして、馬、カワウソ、鳥の息づかい。……彼らはなにを体現しているのか。歴史を読みなおし、光をあてなおしてきた作家が贈る「いのち」の花束12篇。 目次 ジンニ 犬はどこから来たの? アイスクリームが好きな黄色い犬の話 文句たらたらの犬 とてもエレガントな小犬 白黒ぶちのスピノーネ 食べ物より自由を愛したアイルランド犬 ゴミ収集箱のなかの子犬 飛ぶ犬 オルローフ 人間とカワウソ 夜の訪問者 訳者あとがき ジンニ 犬はどこから来たの? アイスクリームが好きな黄色い犬の話 文句たらたらの犬 とてもエレガントな小犬 白黒ぶちのスピノーネ 食べ物より自由を愛したアイルランド犬 ゴミ収集箱のなかの子犬 飛ぶ犬 オルローフ 人間とカワウソ 夜の訪問者 訳者あとがき
非ヨーロッパ世界とヨーロッパ世界においてかなりの違いがある「怪談」のあり方。キリスト教の一神教的万物支配から脱しつつかつルネサンスの理性万能主義にも圧されず、限りある存在の人間と外界世界との間に忍び入る“不思議な物語”--そのなかでも南欧を舞台にした怪奇譚三篇を選りすぐり、軽妙な文体で訳した一冊。『亡霊のお彌撒』(A・フランス)『ヰギヱのヴェヌス』(P・メリメ)『鮫女』(G・T・ランペドゥーザ))の三篇を収録。
長編小説『白痴』は、どのように構想され熟していったのか。深い洞察力、息を呑む展開、物語のクライマックスへ誘う「一枚の絵」。「緑」をキーワードにスリリングに解き明かす『白痴』の中の謎。
ポンパドゥールはもとルイ15世の愛人の名で、シチェドリンが本作で専横行政官の意に用いてから一般化した。皇帝専制ロシアの地方の権力者たちの生態を、連作短編の形で戯画化。 目次 作者から I 《では、 これで、 わがいとしきひとよ、 お別れだ!》 II 引退した老いた雄猫 III 旧ポンパドゥールシャ IV 《こんにちは、 いとしい、 わたしのいい女(ひと)!》 V 《暁にきみは彼女を起こすな》 VI 《彼女はまだ辛うじてしゃべることが出来る》 VII 懐疑する人 VIII 彼!! IX 闘争のポンパドゥール、 あるいは未来の悪ふざけ X 創造者 無類のひと ユートピア ポンパドゥールたちについての高名な外国人たちの意見 *訳者注、 各章のローマ数字は原書にはない。 参考文献 訳者あとがき 作者から I 《では、 これで、 わがいとしきひとよ、 お別れだ!》 II 引退した老いた雄猫 III 旧ポンパドゥールシャ IV 《こんにちは、 いとしい、 わたしのいい女(ひと)!》 V 《暁にきみは彼女を起こすな》 VI 《彼女はまだ辛うじてしゃべることが出来る》 VII 懐疑する人 VIII 彼!! IX 闘争のポンパドゥール、 あるいは未来の悪ふざけ X 創造者 無類のひと ユートピア ポンパドゥールたちについての高名な外国人たちの意見 *訳者注、 各章のローマ数字は原書にはない。 参考文献 訳者あとがき
スペイン人による新世界の征服、インディオの奴隷化を告発したラス・カサスを主人公とする歴史小説。著者はドイツの良心といわれたカトリック作家。
1944年6月1日、政治犯としてゲシュタポによって逮捕ー。言語を絶する災厄のさなかにあってなお「人間」という恐るべき種への透徹した、無私の眼差し。若い日をアンテルムとともに闘った妻マルグリット・デュラスの自伝小説、『苦悩』の原証言でもある戦時下ドキュメント小説の極北。