出版社 : 桜雲社
曉の蝶曉の蝶
都内某ビルの高級SM倶楽部『Butterfly』。特殊嗜好を持つ政財界の大物たちが、刹那の快楽を求め極秘裏に通うそこは、“新宿の蝶”と呼ばれる美しい青年・椎崎胡蝶の城。欲望の限りを尽くし、関東一円で恐れられた紅龍会三代目・佐藤翁の愛玩ペットとして生きてきた胡蝶は、佐藤翁の死後、『Butterfly』を営みながら己の被虐欲を満たす日々を送っていた。そんな主の身の回りの世話を引き受けるのは、佐藤翁によって声を奪われ、不能になった男・谷地中鈴。普段は従順なくせに、どんなに命じても痛みも暴力も与えてくれない谷地中に、胡蝶は苛立ちを募らせるが…。
はるまで、くるる。はるまで、くるる。
目覚めると、そこは温泉宿を思わせる寮舎。俺のほかには4人の見知らぬ女の子。全員、記憶喪失。周囲には青い山々と美しい海…そして、空の果てまでのびる用途不明の建築物。「3ヶ月後、迎えにくる」という謎のメモを見つけた俺たちは、誰もいないこの場所で、自給自足の生活を始めることにー。驚愕の世界観が話題を呼んだ名作ゲーム「はるくる」の感動が、再び。
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